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イラスト・SSスレ

30しお:2011/07/17(日) 14:16:26
シクレ内容に抵触しそうなんで、一応こっちで。

「今回のハルマゲドンは、厳しい戦いになりそうね・・・」
「ならば、やはり彼女を」
「私たちには、あの娘が必要なの・・・」

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―ハルマゲドン開始、数か月前―

結昨日商(ゆきのあきな)は、謎の手紙によって生徒会室に呼び出されていた。

(わたし、何か悪いことしたっけ・・・?)

普段でこそ能力を悪用して小金を稼いでいる彼女であるが、能力の詳細は一部の人間にしか教えていない。
無害な魔人を装ってハルマゲドンを回避してきた自分が、何故このタイミングで・・・?
扉の前で思考を巡らせていると、ふいに後ろから声をかけられた。

「あなたが結昨日商さん?よかったー、来てくれた!とりあえず、入って!」

傍らに少年?を連れた少女―空憂愛(すくいうぇあ)。
彼女の反応からして、目的は『粛清』とかではないようだ。余計に思考が絡まる。
こんな自分が、なぜ?何の目的で・・・?
渦巻く疑念を抱いたまま、生徒会室に足を踏み入れる。


「・・・来たわね」

生徒会室の中には、二刀を携えた少女―無限遠(むげんえん)かなたと、
眼鏡をかけた教師風の女―月読芽九(つくよみめぐ)が待ち構えていた。

「・・・あんたたち、私に何の用?『仕事』なら生徒会長を通して―」
「「「お願いしますッッッ!」」」
「・・・へ?」

あまりに突然の出来事に一瞬、頭が真っ白になった。

(え?何これ?ドッキリ?)

面食らうのも無理は無い。
思考がグシャグシャになる。もう何が起こってるのか理解出来ない。

「ちょ、ちょっと・・・?どういう―」
「申し遅れました。私たち、次のハルマゲドンの為に有用な魔人をスカウトする
 『生徒会ドラフト委員』と申します」
「今度のハルマゲドンには、結昨日さんの力が絶対に必要なんですッ!」

「え・・・?待ってよ、だってあんたたち私の能力もしらないでしょ!」
「だいたい察しはついてるよ〜」
「えっ」
「多分この学園の半分くらいの魔人が知ってると思います」
「マジで」
「マジです」
「・・・いや、でももしかしたら違うかもしれないよ?」
「でも、今までのデータからして十中八九あなたの能力は―」
「わーわーわー!だ、だめー!多分正解だからだめー!」

隠してたはずの自分の能力が学園中に知られてると思うとなんとも恥ずかしいものである。

「・・・じゃ、じゃあわたしが役立たずだって分かるのになんで呼んだのよー!」
「えっ」
「えっ」
「・・・いや、だって・・・結昨日家の人でしょ・・・?」
「・・・なんか、こう・・・能力にとんでもない仕掛けとかあったり」
「・・・ないよ。何も・・・」
「・・・あ、はい・・・」
「・・・帰って、いい・・・?」
「・・・一応、いてください・・・」


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