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イラスト・SSスレ
28
:
笹元ころも
:2011/07/17(日) 02:16:09
陣営用のSS・イラストスレはもう表に立てられてるみたいなんで、こっちはシクレ用に頂いていいですかね?
解除前のシクレの正体に関わるような応援はこっちに貼っといて、解除されたら誰かが表にドバっと貼りましょう!
というか、私が自分のSS貼りたいだけなんだよね←
【笹元ころも プロローグSS ふたりの秘密】
十数年前、とある病院にて、全く同時に二つの命が生まれた。
佐々木羽衣と、宮本衣織。
運命の赤い糸で結ばれし、二人で一人の少女――
「おそいよ、いおりちゃん! そんなんじゃ、おいてっちゃうよ!?」
「ふええええん! まってよ、ういちゃあああああん!」
好奇心旺盛で行動力もあるが、他人の都合などお構いなしに突き進む羽衣。
引っ込み思案で流されやすいが、全てを包み込むような優しさを持つ衣織。
二人の両親は親友同士で家も隣同士。生まれた時から二人が共に育つことは既に決定されていた。
「ほら、もう! あんたをいじめた男子はあたしがとっちめたから、もう泣いてんじゃないわよ!」
「ぐすっ、ぐすんっ……羽衣ちゃん、いつもごめんね……ありがと……」
いつでも、どこへいくときも二人は一緒。クラスもずっと同じで、互いの家で頻繁にお泊まりし合った。
二人は、まさに一つの存在であるが如く生きてきた。
やがて二人も成長し、ついに初潮を迎える。「性」に目覚めるときが訪れたのだ。
その「性」の萌芽の矛先が互いの最も近しい存在に向いてしまったことは、きっと極々自然なことであったのだろう。
「衣織っ……! ああっ! 可愛い衣織っ、あたしだけの衣織っ――!」
「羽衣ちゃん、はやくっ……はやくきてえっ……! 切ないよう――!」
二人は、最初は恐る恐る、慣れてきたら貪るように――そして今では互いの想いを確かめるように、幾度となく躰を重ねてきた。
毎夜の蜜月の中で、その絆の名を「友情」から「愛情」へと変化させながら、二人は愛を育んできた。
時は流れ、二人が高校生になったある日のこと。
破天荒娘・羽衣が唐突に切り出した。
「ねえ、衣織……希望崎、行きたくない?」
「……ええええええ!? 希望崎って、あの『ダンゲロス』!?」
慈愛少女・衣織が驚愕したのも無理はない。
私立希望崎学園――戦闘破壊学園ダンゲロスと言えば、凶悪なる魔人たち跋扈せし天外魔境。
一年前、好奇心旺盛すぎる羽衣は進学先を希望崎にしようとしていたが、珍しく衣織が強く反対し譲らなかったため、渋々現在の女子高へ進んだのだった。
「あそこ、最近も二回おっきいドンパチあったそうなんだよね……楽しそうだよね……!」
「ダメだよ羽衣ちゃん! 私たち、魔人じゃないんだよ!?」
そう、あくまでも二人は人間。
魔人学園に人間が入り込むとどうなってしまうかなど想像に難くなく、それゆえに衣織はかつてもそう言って羽衣を止めたのだった。
だが、今回は――瞳の中に満点の星空を描いた今回の羽衣は、誰にも止められなかった。
「あーっ! もうガマンできない! ダンゲロスに行くわよ、衣織!」
「いやあああああああ、やめようよ羽衣ちゃあああああああああん!」
泣き叫ぶ衣織を引きずりながら、煌めく像を残し疾走する羽衣であった。
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