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デフォシナ&オリシナキャラを喋らせて遊ぶスレ8

444 名無しさん@不意の鯖落ちにご用心 :2014/04/27(日) 01:51:45 ID:???
むなしい努力 はぐれ天使SS(1/2)

……わたしはダメないきものです。
戦うのが怖くて逃げ出して、捕まるのが怖くて閉じ込めて。
それでも手を握ってもらえたのに、助けてもらえたのに。
「ふえぇぇん! やっぱりこんなの無理ですぅぅっ!」
馬に乗った人の矢が当たって、頭が真っ白になって。
別に致命傷じゃなかったのに気が付いたら、森の中で。

「まあ無理に戦えとは言わないよ。適当に回復してもらえればいいから」
この方はアモーレさん。私を『銀の楔』から助けてくれた本人です。 
「ごめんなさいごめんなさい、ごめんなさい!」
「謝らなくていいから。戦うのは苦手なんでしょ? 知ってるって」
そう言ってアモーレさんは頭をぽんぽんと撫でてくれます。はうう。
「……本当、使えないやつ」
冷たい声。思わず体が固まってしまいます。
「ちょっとレーテちゃん! この子が怖がってるじゃないの!」
「事実じゃない。全く、アナザエルだって言うから期待したのに、すぐ逃げるし」
すぐ逃げるし。私はすぐ逃げる。逃げてしまう。逃げて。
むぎゅっと。その時アモーレさんのやわらかい体に抱きしめられて。
「大丈夫、少しずつ慣れていけばいいから」
いい、のでしょうか。本当に。使えないやつ、でも。
「……勝手にしてなさい」
呆れた顔で去っていく白い翼を、私はアモーレさんの胸越しに眺めていました。

レーテさんについてはよく知りません。
私と一緒で天翼族だったらしいこと。昔は魔族の軍営にいたらしいこと。
それから色々あって、結局アモーレさんと二人で傭兵まがいの旅をしていたこと。
捻くれてるけど優しい子だよ、とアモーレさんは話しますが、正直に言って怖いです。
「でもさすがに普通の会話が出来るくらいにはなってほしいんだよね。仲間だし」
いつものように私の髪をいじりながら、アモーレさんがぼそぼそと呟きます。
「ふぇっ? 普通の会話、ですか?」
「そう。今日はいい天気だねとか、あの男の人は楽しめそうかなとか、そんな感じのね」
男の人を楽しむというのはよく分かりませんが、確かに私もお話はしてみたいです。
「出来るんでしょうか。あの、もしかしてレーテさんは」
「ん、私の嫁がどうかしたって?」
いつもいつも私を見ている厳しい目付き。もしかしたら、もしかして。
「天翼族が、嫌いなんでしょうか」
アモーレさんの表情が固まります。
はぅっ。もしかしてこれ、言ったらまずかったんでしょうか?!
「それだよ!」
突然アモーレさんが大声で叫んで、私は思わずひっくり返りそうになりました。


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