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デフォシナ&オリシナキャラを喋らせて遊ぶスレ8

417名無しさん@不意の鯖落ちにご用心:2014/03/07(金) 23:39:11 ID:???
その日。
かつての興隆を取り戻さんとする帝国と、
圧制から打破せんとする王都解放軍とが激突した。

「――-解放軍にはモンクも多い。新兵の良い演習程度にはなるだろう。」

「なる! だからこっちの部隊は新兵が多いんだねー……って、むむ。私新兵じゃないもん!」

「わかっている。魔道長にとっては……そうだな、新術式の練習台といったところだ。」

それに街に近いほうが回収もしやすいだろう――、ライオネルはそこまで言おうとして、止めた。
エヴァリーは確かに天賦の才がある。だからといって彼女が天賦の才に甘んじているわけではない。
若さを馬鹿にされぬよう、言い訳にせぬよう。
才能を利用し、忌まれる術さえ自身の糧にし、手段を問わず全ての雑音を捻じ伏せ、ここまで上り詰めてきた。
ライオネルは目を細める。鏡を見ているように、影を見ているように。彼女はまぎれもなく彼の臣下だった。

だからこそ。
例え忠実な臣下だとしても――いや、忠実な臣下だからこそ大切にすべき一線があるとライオネルは思っている。

エヴァリーが人知れず誰もいなくなった戦場で死体漁りをしていることを知っていても、彼は何も言わなかった。

「・・・………あー……えへへ。うんっ、ありがと陛下!」

エヴァリーは年頃の娘のように笑った。
彼女もまた彼の真意に気付いたのだろう。
知られていたことが少し気恥ずかしくて、けれどそれ以上に誇らしくて、笑うしかなかった。

城壁の向こうでは湖から上がる解放軍の姿があった。
おそらく左翼から後方部隊へ奇襲でもかけるつもりなのだろう。

「さて、ようやく最初の部隊が来たか。―――左翼騎兵、突撃用意。」


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