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デフォシナ&オリシナキャラを喋らせて遊ぶスレ8

325名無しさん@不意の鯖落ちにご用心:2013/09/16(月) 19:43:05 ID:???
 エマーソンが一連の騒ぎに顔をわずかに振り向かせる。
 制止されたエリノアを確認すると、一瞬目を丸くした。
 しかし直後に、フッと目を細め軽く微笑んだ。
 エマーソンが笑う姿はエリノアは見た事が無かった。
 坦々とすべての物事をこなすエマーソンが頬を緩めることなど一切なかった。
 もしかしたら、他の誰かの前では見せていたのかもしれない。
 それでもエリノアは一切見た事が無かった。

 エマーソンの口がわずかに開く。

 理想を。頼みましたよ。

 そう言ったのか言ってないのか。群衆の声にかき消されたのかそれとも初めから何も声に出していないのか。
 はたまた気のせいだったのか。
 しかし、エリノアにはエマーソンが何か言ったような気がした。
 
 なんて言ったんですか? もう一度言ってください?

 そう聞き返そうとして手を伸ばす。
 が、エマーソンはふいっと顔を前に向け再び死の道を歩み出す。

 エリノアの伸ばした腕越しにエマーソンの後ろ姿は小さくなる。
 最初に見たその笑顔。
 どうせなら声も一緒に聞きたかった。
 最後に見たその笑顔。
 どうせならこの手に触れてみたかった。

 エマーソンの後ろ姿が涙で滲むと、エリノアは瞼を閉じ涙を一粒石畳の上に落とす。
 決して届かない伸ばした手。
 エリノアとエマーソンの間には世界を隔てる壁が出来たのだった。


 こういうシーンのエリノアの絵が見てみたいな(チラッ


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