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☆キャラ設定を好き放題妄想して語り合うスレ☆ 耳ロボ2人目

66【戦士達への望みと祈り】 2:2009/03/02(月) 04:02:28 ID:hBmxS5jk0

「……あの…」

 窓の外を見て思案に耽っていたスパンに、書を閉じたクウが声をかけた。
視線を戻すと、クウ椅子から立ち上がり、祈るようにスパンを見上げる。
切なげに、苦しそうなその表情を堪えながら、クウは言葉を紡いだ。

「皆、知ってます…歌姫様が、本当はこんな世界を望んでいない事を。
 姫が…テト様が、何よりも平穏な歌の世界を望んでおられる事を」

 部屋の中の静寂に、窓の外からの仲間たちの声が反響する。
祈るように己の手を合わせたクウと、視線がぶつかる。

「私には、皆さんのように奮える拳も、唱えられる魔法も、生み出す力もありません。
 …私は、私たちは…皆さんを信じることしか出来ないんです」

 操られた歌姫の世界に立ち向かえる存在は、決して多くない。
その頭領として行動しているスパンに、クウの声は悔しげに震えていた。

「ですから……操られた歌姫を…テト様を、どうか糸から解き放って差し上げてください!
 私たちに信じることしか出来ないのなら…私たちは、貴方がたを信じ続けています」

 戦うことが出来ない女の祈りにも似た懇願に、スパンは力強く頷いた。
自分たちを信じる者がいる。元の平穏な歌の世界を願う者が居る。
それが、その信じてくれる心が、自分たちの支えになるのだと思いながら。

  ――――to be continued?


スパン氏はPLということであえてキャラ性ゼロで書きました。
…RPGには勇者達のように戦うことも出来ない人も居ますよね。
彼らが何を考えているのだろうかと思っていたらこうなりました。
あと、明らかにクウは戦闘向けじゃないだろうと思いましたし(笑)

以上、皆さんの素敵な会話に我慢が出来なかったクウの中の人でしたw




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