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リレーSS 〜きっと萌えは繋がる〜

14makoto@LK</b><font color=#FF0000>(makOP2yQ)</font><b>:2002/12/11(水) 21:06
「そう言えばさ」
調査を始めようと歩き始めたところで、祐一がやる気の欠片もなさそうに三人の後
をとぼとぼ歩いていた浩平の方へ振り向いた。
「その日…えっと、里村さんが盗み撮りされた日だけど、折原はなにしてたんだ?」
「ん? 俺? 俺は、その日は飲んでた」
「飲んでた?」
浩之が怪訝な顔をする。
「ああ、茜の家で、柚木と澪と4人でな。いや、最初は澪の『演劇出演おつかれさま
パーティー』ってことで、茜の家に集まってジュースとお菓子でかんぱーいって予定
だったんだけど、柚木が酒買って来たもんだから」
「そうか……。柚木さんと上月さん、二人の証言が取れたら折原は除外か……」
「って、もしかして、俺、疑われてた? なんで俺が茜を盗撮……」
「お前ならやりかねん」
「な、なんで、相沢にそんなこと言われなきゃいけないんだ?」
「里村さんや長森さんの話を名雪や香里を通して聞いてるからな」
「くっ……。だが、俺は風呂の盗み撮りなんかしないぞ。大体、それなら女の子の
入ってる風呂にずかずかと入り込んでいく相沢の方がよっぽど……」
「なにっ? お前そんなことしてたのか?」
往人が目を丸くして祐一の方を見た。
「うっ……な、なんでそのことを……? いや、あ、あれは、なかなか心を開かない
同居人と親睦を図ろうとしてだな──」
祐一が慌てて説明(言い訳)を始めようとしたそのとき……。
「にくまん〜、にっくま〜ん♪ ぽっかぽかの肉まん〜♪」
「あっ!」
祐一たちの前方の曲がり角から一人の女の子が上機嫌に歌いながら出てきた。
「あぅー、蒸したての肉まん、おいしそうだなー。あぅー、でも、家に着くころにはちょっと
冷めちゃうかなー……。あぅー、やっぱり、あったかい方がおいしいわよね……」
そう言いながら、その女の子は、祐一たちに気付いた様子もなく、祐一たちに背を向けて
歩いていく。
「ちょうどいいところに……」
「あぅー……一つくらい……大丈夫よね……」
「おーい、真琴ーっ!」
「あぅっ!? こ、この声は……」
祐一が声をかけるとその女の子はびくっと肩を震わせ、恐る恐ると言った様子で振り返った。
「ゆ、祐一っ!?」


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