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【お題で嫁を】お題で簡単にSSを作ってみようか【自慢するスレ】
65
:
名前が無い程度の能力
:2009/10/24(土) 00:09:00 ID:21bG9njo0
1
「こうしてあなたと一人っきりでいると、時間が経つのも忘れてしまいます」
妖夢はそう言って、ぽっと頬を紅くした。
俺もだよ、と少年の声がした。
「初めて会った時から、きっと運命の人だなって――」
「俺も、生まれた時から知ってる気がしたよ」
「じゃあこれからも、その後も、一生……そばに居てくれますか?」
少年の声で、「勿論だよ」と妖夢は答えた。
妖夢と半霊はもじもじと身をくねらせて、接吻を交わした。
「結婚しよう」
「はいっ。お嫁に行きます。さらば幽々子さま〜」
ひゅるるるっと木枯らしが吹いてる。
半霊で繰り広げる妖夢の腹話術を眺めながら、幽々子は煎餅をバリバリと食い散らかした。
「妖夢、楽しい?」
「そこはかとなく」
2
「幽々子さま、チェンジ」
「はい?」
「疲れました。チェンジ!」
「私も歳かしら。意味が分からないわ」
「じゃ、居間でゴロゴロしてますから〜たまには〜幽々子〜さまが〜ご飯〜作って〜く〜だ〜さい」
「ちょっと、妖夢?」
「何よ、幽々子〜」
こめかみを突き破りそうな何かを抑えながら、幽々子はにっこり笑った。
「何でもありません。妖夢さま、少々お待ちください」
「やだ〜早く〜ご飯まだ〜?」
妖夢は指をくわえ、ジタバタと暴れた。口から指を抜くと、障子にぷすぷすと穴を空けた。
バナナを食べると、皮を渡り廊に放置してカメラを用意した。
「これで、少しは私の気持ちも分かってくれれば良いんだけど……」
「ようむ〜さま〜ご飯よ〜」
「はい……えっ!?」
一見、普通の食事だった。逆に、それが怖い。
「すみません。おなか弱いんで、毒殺は勘弁して下さい」
「失礼ね。一生懸命作ったのに、ひどいわ〜」
幽々子は涙を流し、顔を袖で隠した。
「た、食べますから!」
「たんと召し上がれ〜」
「南無三……これはっ……! 毒、じゃない、毒じゃない!」
「味は?」
「美味しいです!」
妖夢がおかわりすると、幽々子は心底嬉しそうに笑った。
世話になっている人に世話を返して喜んでもらえるのは、やはり嬉しいものである。
もっとも妖夢からすれば、死を覚悟しながらの食事でもあった。
「たまには、良いかもね〜」
「私は二度と御免です」
お題:桶妖怪が儲かる話
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