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【お題で嫁を】お題で簡単にSSを作ってみようか【自慢するスレ】
59
:
>>58
:2009/08/15(土) 20:47:54 ID:/z2EbQFc0
♪邑の鎮守の神様の〜
今日は目出度いお祭り日〜
薄暗い神社境内にこのような祭り囃子と歌声が響き渡る。
そう、今日は夏祭り。ここ守矢神社は広がる屋台と人々でごった返していた。
早苗達ご一行が霊夢と和解、山の妖怪を率いる大天狗とも和解して
幾ばくの時が過ぎ、守矢神社は妖怪の山の中腹の鎮守様として
いつしか幻想郷の村の民、小さな妖怪達、はては精霊や妖精などの信仰を集めるようになった。
守矢神社に祀られる二柱の神、八坂神奈子と洩矢諏訪子は力を取り戻し、
またその性格もあって幻想郷の人々から次第に敬われる存在となった。
早苗達が求めていた信仰はここ幻想郷にこそあったのだ。
そして村人の発案で、夏祭りが開かれることとなり・・・
「あーあ、なーんか後付けで来たあんた達の方が村の人たちに感謝されるなんて
何か違うと思わない?」
赤い巫女服を着た少女が愚痴るようにつぶやく。
「いえいえ、八坂様、洩矢様の信仰は元々これくらいあったのですから。
幻想郷の人たちはやっぱり信仰に篤いと言うことがよく分かりました。」
青い巫女服を着た少女は穏やかに、そして赤い巫女に諭すようにつぶやく。
「信仰信仰って・・・あんたもそればっかりじゃない。っていうか信仰で
本当に人が集まるなんて信じらんないわ−。」
「霊夢さんも、「参拝ならそこ。お賽銭もよろしくねー。」とか言ってないで
信仰を集めればきっと、こうなるかもしれませんよ?」
「あんた、さらっと酷い事言うわね。」
「うふふふ、事実は時に真実よりも酷いと言いますし。」
社殿傍の縁側での会話、それは幻想郷の結界を統べる暢気な巫女の博麗霊夢と
信仰を信じて十数年、幻想郷に来てそれを実現した奇跡の巫女、東風谷早苗の
会話である。
屋台では威勢のいい声が響いていた
「ハイよー飴細工飴細工〜買ってって損はないよー」
「色んなお面はいかがかな〜?今日は夏祭り、お狐様も無礼講だ−」
「暑い夏にはかき氷!!金時からスイまでそろってるよ〜早くしないとなくなるよ〜」
「出目に花魁、メダカに蘭州、金魚すくいはいかがかな〜」
「まー、別にあたしのところは夏祭りなんてそんなご大層なことはいらないし・・・
逆にアンタのところでやってくれる方が楽でいいわ。」
「本当ですか?なら、初詣から大祓まで全部私たちの神社で行うのもいいかもしれないですね?」
「げ・・!?」
「あんまり心にもないことをいうと後が大変ですよ?言葉には言霊が宿ると言いますし、
霊夢さんもハクレイの巫女なんですから・・」
「あーもう、分かったわよ!!。でもこういうお祭りの時は必ず呼んでよね?私だって
お祭り出たいんだから・・・」
「ふむ、神社の巫女の癖してお祭りすら出られない、開けないとは、なんか情けないのぅ。」
「まーまー、霊夢も結界の守護があるから忙しいんだよきっと−。」
ふと、2人の裏から声がかかる。
「あ−、忘れてたわ、この祭の主役。」
「神奈子様!!諏訪子様!!」
何もない空間から突如具現化する2つの人影。
いや、正確には人影ではない。神影とも言うべきだろうか。
赤い服を着て注連縄を纏った湖の神、八坂神奈子と紫の服を着てカエルの目玉にも似た
帽子をかぶる山の神、洩矢諏訪子がそこに立っていた。
2人が現れるや否やな、祭り囃子とお神楽の舞、そして人々の喧噪が一瞬止まる。
『八坂様だ−!!八坂様がお見えになったぞー!!』
『洩矢様も一緒じゃ−!!ありがたやありがたや。』
『皆の衆、お二方に我らの祈りを精一杯送ろうぞ!!』
ここは幻想郷、神様は具現化するものであるから、その際には顕界のアイドルが現れた時の
比ではない。祭り囃子はさらに激しさを増し、お神楽舞は無礼講となり、
社殿には信仰篤き人々が押し寄せていた。
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