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【お題で嫁を】お題で簡単にSSを作ってみようか【自慢するスレ】
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:2013/06/23(日) 23:31:50 ID:VcR/E8FY0
お題【穴】【けねもこ】
「……ぅ、…こう、妹紅!」
「!? わぁ、なんだよ慧音」
藤原妹紅は耳元に響いた大声に慌てて振り返った。
振り返った先には上白沢慧音が不機嫌そうに腕を組んで妹紅を見詰めている。
「なんだよじゃない。人が何度も呼んでるのに無視するなんて……」
「えっ……? そ、そうか悪い。聞こえなかったよ……」
慧音の窘めるような口調に、妹紅は頭を掻きながら詫びた。
だが慧音は尚も不満そうな表情を浮かべ、ぐいっと顔を妹紅の耳元まで近づけた。
「な、なんだよ慧音……」
「妹紅、お前は普段から髪で耳を隠しているが、耳掃除はちゃんとしているのか?」
千年以上生きる蓬莱人の妹紅にすら慧音は寺子屋の生徒を叱る時と同じ態度で接する。
それは不老不死という業を背負った妹紅にとって距離の近しい、それでいて心地良い間合いだった。
「えっと……私は耳をいじるのはあまり得意でなくて……」
「むぅ、それはいかん。きちんと耳掃除をしておかないと音が聞こえなくなるぞ」
歯切れの悪い妹紅の釈明に慧音はそう断言すると、半ば強引に腕を引っ張り妹紅を畳に横たわらせた。
こうなれば妹紅は到底敵わない。妹紅は慧音の膝に頭を乗せ、されるがままになっている。
「んぁ……慧音、くすぐったい」
耳を隠している髪を掻き上げられただけで妹紅はくすぐったそうに身を捩った。
「少し我慢しろ……うわっ、なんだこれは!? 垢で耳の穴が塞がりかけているぞ!」
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