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【お題で嫁を】お題で簡単にSSを作ってみようか【自慢するスレ】
136
:
名前が無い程度の能力
:2010/02/03(水) 04:15:01 ID:8tvVTYlY0
>>91
ファーストフード 地霊殿キャラ
旧都はかつて灼熱地獄として機能していたが、地獄の区画整理により廃獄となった地である。
そこを地上から追放された鬼や妖怪が治め、都市として栄えているのだ。
旧都は碁盤目のように整理され、中央には都民の生活の要である大通りがある。
ここは昔ながらの商店街で、いくつもの店が軒を連ねている。洛中と洛外を問わず、いつも買い物客で賑わっている。
そんな大通りを2人の少女が雑踏に交じって闊歩していた。
ひとりは地味な色合いのずんぐりとした服を着た少女。名前は黒谷ヤマメ。土蜘蛛の妖怪だ。
もうひとりは大きめな桶にすっぽりと収まり、ちょこんと顔を覗かせて浮遊する少女。名前はキスメ。釣瓶落としの妖怪だ。
2人は洛外に棲む妖怪で、よくこうして連れ合って買い物や遊びに来ているのだ。
「なあヤマメ、そろそろお腹すかへんか?」
桶からパンパンに膨らんだ買い物籠を吊るしたキスメが、思い出したようにヤマメに話しかけた。
時刻は間もなく正午である。地底であるため常夜灯が点っている旧都でも、あっちこっちから香ばしい匂いが漂っていた。
大通りには牛丼やラーメン・八目鰻など外食の店もあるが、どこも順番待ちをしているほど混雑している。
「う〜ん、どこもこんでるなぁ…家で食べたほうがいいよ」
ヤマメも空腹だったが、ゴタゴタした店内に入ってまで食事を摂りたいとは思えなかった。
「ほな、うちがオススメな店しっとるさかい、そこに行かへんか?」
ヤマメの答えを予想していたのか、キスメは間を置かずヤマメに提案した。
よほど自信があるらしく、小リスのようなくりっとしたキスメの瞳がきらきらと輝いている。
「じゃあ、キスメに任せるよ…」
「おぉ〜し! じゃあ案内するわぁ!」
ヤマメが静かに肯くと、ヤマメは嬉々とした表情で浮遊しながらくるくるっと回転した。
無邪気に笑うキスメの頭のおさげが稲穂のように揺れている。そんな友人の姿に、ヤマメもまたクスッと笑みを洩らした。
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