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【お題で嫁を】お題で簡単にSSを作ってみようか【自慢するスレ】

134愛欲が尽きない程度の能力:2010/02/02(火) 20:53:50 ID:N8/s8DQM0
お題の仕事!



「……はぁ」
私――四季映姫・ヤマザナドゥはため息を吐きました。
資料を見ます。まだこんなに、彼岸に残る死に人がいるのですね。

まぁ、もうすぐ今日の分は終わり。
これが終わったら小町を見に行こう、と決めます。

カーン、カーン。
鐘が鳴ると、どっと幽霊達が自分の前に並びました。

一人目の幽霊を見て、それから浄玻璃の鏡を見ます。
罪が手に取ってわかります。
この男は万引きをしたことがあり、他は反省していて何もしていない。
悔悟棒に罪を書きつけます。

少し重かったですが、これはまだ無罪。

「無罪。反省はとても良いことです」
幽霊はほっと溜息をついたように見えます。
その幽霊にぽんぽんと悔悟の棒を叩きつけました。

二人目は殺人を犯し、その末に自殺したと言う者。
これは考えるまでもありません。有罪です。
悔悟の棒に、罪状を書く。……ずっしりと重たかった。当たり前です。

「有罪。人の命がどれだけ大切か知りなさい」
ばしばしとさっきより乱暴に叩きます。
その後は、特に問題もなく続きました。
普段通りに続いて、終わりました。

「本日は、これで終わりです」
死神が呼びかけます。幽霊の数は大分減りました。
さて、小町を見に行くか。



三途の川。
一つ、彼岸にずっととめてある船がありました。

赤い髪で二つ縛りの女性――小町。
予想通り、その死神は運ぶのが仕事だと言うのにぐーすか寝てやがりました。

さて、これでは私が怒るのも仕方ありません。
なんでずっと説教しているのに、懲りないんでしょうか。

「小町〜……」
たっぷり迫力と威厳を込めて、小町の耳に言ってやります。
小町は眠たそうに目を開けて、閉じようとして―――

跳ね起きました。

「し、四季様……ご、ごめんなさい!も、もうノルマ達成したからいいかなって……」
「は?」
あれ、今何て言いました?
あの小町がノルマ達成……?
あのいっつもぐーすか寝て仕事サボってやがる小町が?

「すみません、その言い訳、理由がありえなすぎます」
「あ、いや、嘘じゃないです……」
嘘だ。嘘だ嘘だ嘘だ。
あの小町がノルマ達成……?


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