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【お題で嫁を】お題で簡単にSSを作ってみようか【自慢するスレ】
112
:
名前が無い程度の能力
:2010/01/28(木) 00:11:09 ID:O8AaZLNo0
お題:仕事での些細な事 キャラ:レミリア
「……」
寂しそうにため息を吐く咲夜。
それを心配してか、レミリアが咲夜に話しかけた。
「咲夜」
レミリアの声が聞こえていないのか、全く反応がない咲夜。
「咲夜!!」
レミリアがつい声を張り上げて呼ぶと、驚いてレミリアの方を向く咲夜。
「な、何でしょうか?」
「何でじゃないわよ、メイド長である貴方がそんな落ち込んでちゃ……」
レミリアは、自分の言葉の重みに気づかなかった。だから、続けた。
「だいたい、仕事がないんだったら普通に椅子に座って休むとかしたら?」
「……」
咲夜は無言で落ち込んだままだ。
レミリアは、なぜかイライラした。
「咲夜、話す気がないなら良いわ」
「お嬢さ……」
「煩いわよ!! 今すぐ出て行きなさいよ!!」
レミリアは、言った後に後悔した。
ふと視線を咲夜に戻すと、瞬間移動で既にいなくなっていた。
「……」
咲夜の立っていた床には少し水の跡が残っていた。
「私は何て事を言ったのかしらね……」
後悔既に遅し、廊下には唯独りの泣いて蹲る影があった…。
――
それから数日後、紅魔館にはお通夜のような静けさが広がっていた。
党首、レミリア・スカーレットはあれから何も食べずにずっと引きこもっていた。
「お嬢さま、咲夜さんが落ち込んでた理由はですね……」
美鈴が悲しそうな顔でドアの前で話し始める。
「……お嬢様のスプーンを、割ってしまったんですよ」
「それをものすごく悔いていて……お嬢様にあわせる顔がなかったんでしょう」
「……」
レミリアは、黙って聞いてる。しかし、驚きがドアを越して伝わってきた。
美鈴は続ける。
「しかし、ほとんど理不尽のように解雇のような事を……」
「お嬢様、この紅美鈴を解雇しても殺しても構いません……」
「ですから……」
「美鈴!!」
美鈴が続けようとしたところを、いつもの貫禄で止める。
「例を言うわ……それと……」
「今の無礼をなかったことにする代わりに…胸を貸して」
「……えぇ、お嬢様」
レミリアの部屋のドアが開き、美鈴の胸にレミリアが蹲った。
「私……咲夜になんて事を!!」
「……お嬢様、落ち着いたら……迎えにいってあげてください」
レミリアの涙と喚きを美鈴は黙って受け止めていた……。
――
「……咲夜」
レミリアは、捜し求めてやっと咲夜を見つけた。
「お嬢様、私は……」
咲夜が何か言おうとするのを、手で制してレミリアは言った。
「咲夜、貴方は……」
「世界で一番瀟洒で完全な、私の従者よ」
咲夜は堪えてた涙を溢れさして、レミリアに抱きついた。
レミリアも同じように涙を流して咲夜を抱きしめていた。
二人の絆は、一層深くなったとさ。
おしまい
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