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【お題で嫁を】お題で簡単にSSを作ってみようか【自慢するスレ】
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:
「ぺんぎん」「仕事でのささいな事」
:2010/01/27(水) 23:58:24 ID:oW2bB3tE0
「ねぇお姉ちゃん」
がりがりがりがり。
「ねぇ、お姉ちゃん」
がりがりがりがりがりがりがり。
「ねぇ、お姉ちゃん!」
がりがり……ぴたり。
「なんですか、もう。集中が途切れます」
「ちょっと話しあおうよお姉ちゃん。私たちに足りないのは会話だと思うの」
「あぁ、今日のこいしの下着って何色かって話でしたっけ」
「ちげぇよ! そんな話した覚えがない!」
「サブレタイニアンジョークです」
「アメリカンとかけようとして失敗してるよ」
「まったく、私と会話する気が無いなら仕事に戻りますが」
「会話する気が無いのはお姉ちゃんでしょうが!」
「じゃあなんですか」
「いや、今更こんな質問を投げかけるのはどうかと思うんだけど……これはどういうことですか?」
私は自らの身体を指差した。指差したというか、手でぽんぽんとおなかを叩くことしかできなかったけれど。どうしてか。私の不可解な格好の為である。
いつものように地霊殿に帰ったら、丁度お姉ちゃんがデッドラインにいた。つまり是非曲直庁に提出する、灼熱地獄跡の報告書の締め切りである。お姉ちゃんはこう見えて筋金入りの面倒くさがりで、こういった書類はいつも期限ぎりぎりまで放っておいたりするのである。そうして今日みたいに、前々日くらいから、徹夜し続けて仕上げるのだ。
懲りないなぁなんて思いながら。私はそっと地霊殿を後にする。だって、徹夜続きのお姉ちゃんのテンションはうざいから。
しかし、今日は運悪く捕まってしまった。そして、「私を助けると思って、これを着て『お姉ちゃんがんばれー』って言ってください」と真顔で言われた。大分気持ち悪かったけど、迫力が凄まじかったので断れなかった。そうして手渡された衣装が、ペンギンスーツである。
「似合ってますよ?」
「それを確認したい訳じゃないから」
「可愛いですよ?」
「それでもないから。いや、もういいや……私、何やってるんだろう……」
「ほら、ちゃんと応援してください」
「ふれー、ふれー、ば・か・あ・ね」
「ツンデレなところも好きですよ」
「そのプラス思考はどこから来るんだろうね」
私は今日も姉に振り回される。
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