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【お題で嫁を】お題で簡単にSSを作ってみようか【自慢するスレ】
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「地霊殿の意表をついた胸談義」
:2010/01/27(水) 16:41:09 ID:oW2bB3tE0
久しぶりに地霊殿に帰ったら、玄関前でお燐がべそかいてしゃがみこんでいた。ちょっと話しかけるのが躊躇われたけど、あんまりにも惨めな泣きっ面だったので、無意識を解いて、お燐の視界にひょこりと顔を出してみた。
「うぁあぁぁぁこいじざまぁぁぁあぁ」
「お、おうぅ。どうしたの、そんな世界の終わりみたいな顔して」
「ざどりざまがぁぁぁ」
そこからはもう言語ではなく、うぉあああ、とか、びゃあああ、とか獣じみた嗚咽で(まぁ、猫だから獣ではあるけど)泣きじゃくるだけだった。時々、さとり様、と聞こえてくる。恐らくお姉ちゃんに何かされたのだろう。それにしたってお燐がこんなに泣くくらいだから、相当なことがあったのだろう。お燐の泣き顔は、もしかしたら初めて見たかもしれなかった。
「どうしたのさ。ちゃんと口で言ってくれなきゃあ、私は心を読んであげられないのよ」
「ぐず、ぅう、さ、さとり様っ、がっ」
「うん。お姉ちゃんに何かされた?」
「あたい、さとり様を怒らせて、それで、うぅ。ぐすっ、あたい、地霊殿に、いられなく、でっ、ぐず」
「落ち着いて。深呼吸してごらん」
「ひっひっふー」
「思ったより落ち着いてるようで安心したよ」
ボケれるならちゃんと会話しろ。
「さとり様に、嫌われたんですぅ、うぅぅ……あたい、もう生きていけません……ぐず」
「お姉ちゃんがお燐を? 嫌う? そんな馬鹿な話がある訳ないわ」
「だって、『燐と話すことはもうありません』って、お話ししてくれないし」
「ふぅむ」
あのひとに限って、自分のペットを嫌うなんてことがあるとは思えない。
毎年地底で行われる『地底の嫌われ者ランキング』で、ここ数十年間ダントツにトップを独走し続けているお姉ちゃん(今年も二位とダブルスコアの差をつけて堂々の一位だった。そしてとうとう殿堂入りを果たすことが最近決まったそうだ)だけど、お姉ちゃん自身は誰かを嫌うということはほとんどない。あのひとは基本的に他人に対して無関心だ。だから周りに何を言われても大して気にしない。だからお姉ちゃんにとっては、好きの反対は無関心でしかない。
その上、お姉ちゃんはひどくテリトリー意識が強い。他人に対して無関心だから、そんなどうでもいい相手に無暗に干渉されるのが苛立たしくてしょうがないらしかった。だからお姉ちゃんはテリトリーを作って、その中には他人を侵入させない。一部の許した相手だけ、自由な出入りを許可する。
気の弱そうな顔して、結構きつい性格なのだ、あのひと。
だから、わざわざ自分が招き入れるような真似をしたペットを、お姉ちゃんが嫌う筈がない。その程度の関心なら、初めから拾ったりしない。
「それは、うん。ちょっと機嫌が悪いだけじゃないかな。お燐が嫌われる筈ないよ。私が言うんだから、間違いない」
「でも、さとり様と喧嘩したんです」
涙ふきふき、ようやくまともにお燐が話す。
「お姉ちゃんと喧嘩。すげぇ」
ていうかあのひと喧嘩とかできるんだ。
「喧嘩と言っても、口論ですけど……」
「ふむん、じゃあそれが原因かな? どんな話だったの」
「こいし様のバストサイズで揉めまして……私はB派なんですけど……さとり様が『貧乳はステータスだ』って強情で……」
「ほっとけよ!」
お姉ちゃんを殴り倒そうそうしよう。
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