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お題でマイナーカプを語るスレ
227
:
名前が無い程度の能力
:2011/11/30(水) 22:47:03 ID:s8/FXpzc0
>>215
『従者チェンジ・後日談』星×うど 編
人間の里の居酒屋。その軒先には『本日貸切 5ボス連盟+α御一同様』と記された看板が掲げられている。
店の座敷には、守矢神社の風祝である東風谷早苗がビールジョッキを片手に乾杯の音頭を取っていた。
「えぇ〜、それでは皆さん! 別の主の下での三日間お疲れさまでした! そして、少し早いですが今年も一年、お疲れさまでした! 乾杯!!」
「「「かんぱ〜い!!」」」
チリン、チリンとグラスを軽く打ちつけ合う音が響き、賑やかに従者らの慰労会&忘年会は幕を開けた。
各々、交換された同士で隣り合って、三日間の苦労や成果を報告し合っている。
「いやぁ、咲夜さんちの吸血鬼姉妹は破天荒でした。流石は幻想郷、常識に囚われていない」
「くすっ、貴女の神社の神様も豪快だったわよ。部下に指示せず誰かと一緒にご飯を作ったのって何年ぶりかしら」
「はぁ、閻魔様の仕事量が非常に多くて……書類整理とか幽霊の誘導とか、大変でした」
「ははっ、お前さんも暇を見つけては一服するゆとりを学んだようだね。あたいも手持無沙汰が過ぎるのはもう御免さ……」
ワイワイガヤガヤ。鶏の唐揚げや枝豆などの料理をつまみ、チューハイからウイスキーまで酒を酌み交わしながら、談笑が弾む。
そんな中、テーブルの隅の方でひっそりと酒を飲み交わしているのは、命蓮寺の寅丸星と永遠亭の鈴仙・優曇華院・イナバであった。
「どうも星さん、お疲れさまでした」
「ああ、これは恐縮です。鈴仙さんもお疲れさまでした」
鈴仙が熱燗の銚子を1本手に取り、互いに会釈しながら星の御猪口に注いでいく。
馥郁たる日本酒の香りとアルコールが鼻を突き抜け、気分は揚々として話にも花が咲く。
寅と卯、干支も隣り合う二人は御猪口を片手に訥々と語り合う。
「如何でしたか、ウチ(永遠亭)の主人は?」
「輝夜様と永琳様…えぇ、とても聡明で見聞が広くて、美しい方たちでした」
「でも、とっても変わり者でしょう?」
「ええ、とっても」
鈴仙の問いに星が答え、二人は互いに目を合わせながらクツクツと笑い合った。
「さあさあ鈴仙さん、般若湯の御返杯です」
「あぁ、これは申し訳ない星さん」
今度は星が熱燗の銚子を1本手に取り、互いに会釈しながら鈴仙の御猪口に注いでいく。
「如何でしたか、ウチ(命蓮寺)の主人は?」
「聖様…えぇ、とっても母性的で寛大で、安らかな気持ちになる方でした」
「でも、とってもマイペースでしょう?」
「ええ、とっても」
星の問いに鈴仙が答え、二人は互いに目を合わせながらクツクツと笑い合った。
日本酒を飲み干した二人は次に焼酎のお湯割りを注文して談笑を続けた。
湯気とともに立ち昇るアルコールの匂いに酔いながら、鈴仙が星に尋ねた。
「如何でしたか、私の悪友は?」
「あぁ、てゐさん…えぇ、すっごく話し上手で楽しい人でした」
「でも、すっごく狡賢いでしょう?」
「えぇ、すっごく」
鈴仙の問いに星が答え、二人は互いに目を配せながらクツクツと笑い合った。
穀物の芳醇な香りを含むアルコールの味に酔いながら、星が鈴仙に尋ねた。
「如何でしたか、私の部下は?」
「あぁ、ナズーリンさん…えぇ、すっごく行動力があって頼りになる人でした」
「でも、すっごく口煩いでしょう?」
「えぇ、すっごく」
星の問いに鈴仙が答え、二人は互いに目を配せながらクツクツと笑い合った。
「……またそちら(命蓮寺)に遊びに行ってもよろしいですか?」
「ええ、勿論。みんな歓迎します。私もそちら(永遠亭)に伺ってもよろしいですか?」
「ええ、勿論。鳥鍋を用意してますので、いつでもいらしてくださいな」
二人はそうして互いに約束を交わしながら、静かにグラスをかち合わせて友情を深めていった。
季節は冬。そとでは粉雪が静かに空から舞い落ち、幻想郷に真っ白な雪化粧を施している。
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