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くるしゅた ◆sorryLoV.U

176くるしゅた ◆sorryLoV.U:2013/04/02(火) 12:54:00
買い物帰りに友達と乗った大型エレベーターがガラガラで二人っきりだったので。
私たちは、はしゃいだ。


『ちょっとちょっと、ノリ子あれやらない?』

『でたー!エレベーターガールごっこ?』

『やるっきゃないっしょ?人生にそうそうないよ、こんなシチュエーション』

『じゃあ、あたしエレベーターガールやる』

『ずりぃーノリ子!じゃあ私、新米エレベーターガール・ノリ子を後ろから痴漢する男役!』

『加藤へべぇー!子供にはさせらんない遊びだなぁー』

ポーン・・2階でドアが開いた。

『あれ・・?誰もいねぇ。誰だよ、押したの。ピンポンダッシュかよ』

『あ、丁度良いじゃん、ノリ子出番だよ』

『OK!・・えっと、右手に見えますのは・・』

『それ違わねぇー?』

『間違った。えーっと、2階でございマース。2階は紳士服、眼鏡売り場・・』

『何それ!サザエっぽくなっちゃってるけど!』

『うっさいなー、外野。降ろすよ?紳士服売り場で』

『何ソレ?彼氏いない私への挑戦?』

『はい、ドア閉まりマース』

『・・駅員じゃん。・・・あ、ノリ子っ!人っ!』

アタシ達の馬鹿なエレベーターに急いで乗り込もうとする人が、いた。

閉まりかけのドアからでも輝いて見える、ニシキゴイのようなYシャツ。
光る金の首飾り。
メットのように鋼鉄なオールバック。

アタシ達は瞬時に悟った。

(ヤクザだ。)
    (ヤクザだ。)

その時、ノリ子はコンマが付くような動きでボタンを押した。
ノリ子(新米エレベーターガール役)は体育の成績はいつも2だったが、今までにないすげぇ機敏な動きで対応してた。
長い付き合いの私が初めて見るような素早い動きで、エレベーターのドアが閉まらないようにボタンを押してた。

でかしたっ!さすがエレベーターガール(役)!

って、ノリ子の指をよく見て、あーっ!

『閉』めちゃってるーっ!

この子ーっ!(新米)



やくざ、はさまちゃってました。


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