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すいかが食べたい小説

35売り瓜 ◆cblont0SFs:2008/03/14(金) 00:21:57 ID:ww1Hw3OM0
 ○月○日。

「おんどりゃーーーー!!!どうなってんだちくしょーーー!!!」

瓜太は走る。平凡な町の、平凡な日常の最中で。
走る。走る。裏路地を駆け抜け、勢い良く表通りへ飛び出し、驚く人々をかいくぐり、再び裏路地へと駆け込む。
振り向いているヒマはない。いや、振り向く必要もない。
もうすでに、敵は目と鼻の先なのだから。

(ふざけんな!なんだってこの町の警備はこんなに甘いんだよ、ちくしょう!)

道行く人は、猛スピードで走る瓜太を不思議そうに見た後、大声で悲鳴を上げる。
瓜太の背後に迫る青色の物体は、今まさに、少年へと飛びかかろうとしているところだった。
 瓜太は気配を頼りに腕でその物体を退けようとするが、それは空振りするだけだった。

 青色の液体が固まったようなその物体には、ギョロリと、小さな目玉が2つくっついている。
その目玉は転がるようにゴロゴロと目標を追いかける。
青色の体は不思議なくらい弾力性があり、跳ねればとても高く飛ぶ。
 目標は、またひとつ、角を曲がった。
それを猛スピードで追いかける。

奴の名は、スライム。瓜太は今、必死にそれから逃げている。

「あーもう!こんなんなら調子に乗って森なんかいくんじゃなかったー!」

絶叫しながら瓜太は走る。
足元のバケツを蹴飛ばし、中身をぶちまけるが気にしない。
次に迫ってきた青色の物体は、転がるバケツを飛び越し、瓜太のはるか頭上を飛び越えた。

 瓜太の眼前に、弾力性のあるゼリー状の物体が落ちてくる。
直前で足にブレーキをかけ、来た道を逆走する瓜太。
スライムは衝撃を吸収するように体をうねらすと、瓜太の背中めがけて勢い良く飛びかかった。

が、ギリギリのタイミングでそれは叶わない。
瓜太が直進するスピードが、徐々に上がっていく。


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