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管理人の独り言2
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●DNS基盤の維持に重要なのは「Lame Delegation」を減らすこと
続いて日本レジストリサービス(JPRS)の佐野晋氏が、JPドメインの管理者としての立場から現在の状況を説明した。同氏はまず、JPドメインのDNSのクエリー数が、2001年には平均で350件/秒程度だったものが昨年暮れからは概ね700件/秒程度で推移しており、トラフィックとしては平日昼間にピークが来るというデータを提示。「日本のインターネットは、健全なユーザーが増えてきている」と現状を説明した。
同氏は、具体的にユーザーからどのようなクエリーが届いているかの割合を分析したデータも示し、最近はPTRレコードやAAAAレコードのクエリーが増加しており「IPv6の普及が原因ではないか」との見解を述べた。また、「ほとんどのゴミクエリーはルートDNSサーバーの方で処理してくれるが、それでも総クエリー数の10%ぐらいはゴミが来る」と述べ、具体例として「予算管理システム.xls.co.jp」「営業3課@co.jp」といったドメイン名へのクエリーを紹介。「なんでもco.jpを付けるような実装のアプリケーションが相当数存在するのではないか」と指摘した。
現在、JPRSではJPNICと共同で、前述のLameのような問題を解消すべく「DNS運用健全化(DNS-QC)タスクフォース」を立ち上げ活動を行なっている。また、DNSの設定をチェックするためのツールの提供、ネームサーバー情報の登録時に自動でチェックを行ない、必要に応じてユーザーに警告等を行なえるようにする体制の整備等を進めているということだ。しかし、ユーザーの中には「Lameなんか放っておけばいい」と非協力的な態度を示す者もいるそうで、JPRSとして対応に苦慮している様子がうかがえた。
同氏は現在の課題として、IDNの運用ガイドラインや、IP電話の相互接続に不可欠な技術として注目されている「ENUM」などを挙げたほか、JPドメインのセカンダリDNSについてIPv6化を見据えて分散化やサーバー名称の変更などを進めていることを明らかにした。そして、最後に「とにかく今最大の問題は、ロークオリティなDNSをいかになくすかということだ」と述べ、Lameの減少こそがDNSという基盤を維持する上で最も重要な課題であるという見解をあらためて強調していた。
【お詫びと訂正】記事初出時、ルートDNSサーバー名を「m.root-servers.org」としておりましたが、正しくは「m.root-servers.net」です。ご迷惑をおかけした皆様にお詫びするとともに、ここに訂正させていただきます。
(2003/7/2)
[Reported by 松林庵洋風]
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