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】伯爵婦人のミルクホール【

901どら:2004/11/07(日) 04:50
伯爵夫人様、そのお犬様のお話、わたくしも心打たれましてよ。
またもや重苦しいお話でござあますが(心臓の弱い方は読まないでくださいまし)わたくしが小学生の時、一生忘れられない光景を見ましてよ。
わたくし当時小学校低学年ざましたが、お友達と登校中ざましたの。
朝だったのでラッシュアワーでござあました。しかも何らかのせいで渋滞が起こっていましたのよ。
不思議に思って車道を見ますと、その時わたくしの目に飛び込んできたのは車に轢かれた赤ちゃん猫でござあます。
ちょいとグロい表現で失礼いたしますが、下半身がぺしゃんこでござあました。
助けたくても下半身だけ道路に平らにへばりついて血だらけでござあます。もっと苦しいことに、上半身は無事なので、まだ子猫の意識があるざますの。
か細い声でひっきりなしに“みゃあみゃあ”と鳴いているざます。
わたくしあのときの子猫の目を忘れることができません、、、、、。
しかしなぜそんな助けられない状態の小さな子猫の上半身で交通渋滞が起こっているのかと申しますと、なんと中型の成犬(多分野良犬ざます)が、オロオロとその場を行ったり来たりしてるのざます。
歩道に来ては人間達の顔をじっと見つめながらウロウロと歩き回り、また車道の真ん中に戻っては虫の息の子猫の顔を舐めているざます。
最初はお腹をすかせた野良犬が、子猫の死骸を食べようとしているのでは、、、と幼いながらも残酷な想像をしたわたくしでござあますが、犬はつぶれた下半身ではなく、みゃあみゃあと鳴いている子猫の顔を、まるで母親みたいに何度も舐めてあげているざます。
わたくし、服が血だらけになっても良いので助けよう!と何度も思いましたが、あの下半身をどうやってアスファルトの道路からはがせばいいのか分からず、周りの大人たちも苦しそうな目でただ見守っていたざます。
渋滞中の車たちも、ゆっくりとその2匹をよけながら徐行していたざます。
あの日はあのまま家に帰って大声で泣きたい気分ざましたが、わたくしの母は鬼のように恐ろしゅうござあますので、まっすぐ学校へ行きましたことよ。
ええ、憶えてはおりませんが、あの日はよりいっそう学校でも上の空だったかと。
この苦しい気持ち、もう20年経った今でもそのままざます。
きっと今は新しい幸せな人生(猫生)を送っていますように、と願ってやまないざますことよ。




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