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ブラゲスレ緊急避難所part10058
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「『借金鳥の年代記』
第1章・借金鳥
A:ん?
B:どうも・・・
A:めずらしいな・・・他の奴に会うなんて・・・
随分久しぶりだよ。
B:俺なんて、初めてですよ(笑)
A:まあ、このゲーム、閑散としてるからなあー
B:ははは・・・そうですね・・・
A:昔は、それなりに、にぎわってたんだけどな・・・
B:へー、そうなんですか?
俺、最近はじめたばかりだから・・・
あなたは長いんですか?
A:ああ、かなり前から・・・
最古参っていっても良いんじゃないかな。
B:へーーー
じゃあ、このゲームのことなら・・・
A:ああ、たいがいのことはわかるよ。
攻略しつくしてるはずだから。
B:ちょっと質問があるんですが。
A:何でも聞いてくれ(笑)
B:じゃあ、遠慮なく。
前から気になっていたんですが・・・
やり始めたときから・・・
あの鳥のことが・・・
A:ああ、あれか・・・
あれは借金鳥だよ。
B:しゃっきんとり?
A:そう借金鳥。
B:しゃっきんって、あの借金ですよね?
A:そう、あの借金。
だからシャレなのよ。
借金取り=借金鳥。
B:でも、このゲーム借金なんてできるんですか?
A:できるよ。裏技だけど。
B:へえー、どうやってやるんですか?
A:やり方、教えてやってもいいけど、借金はもう無意味だよ。
B:無意味って・・・もう、できなくなったってことですか?
A:いや、借金はできるよ。
でも、あいつが来てから借金することが無意味になったんだ。
B:?
A:借金があるとあいつが・・・借金鳥が飛んできて、肩に止まるんだ。
そして鳴く。
『カネカエセー』てな。
そうすると、ダンジョンに潜れなくなっちまう。
B:ああ、なるほど、確かに無意味ですね。借金・・・
A:ダンジョンに潜るゲームだからね。このゲームは(笑)
B:はいはい(笑)
A:でも、あいつが来たときには慌てたね。
古参ユーザーの中では、『冒険の費用は、ほとんど借金で』っていうのが常識だったから。
B:そうなんですか・・・
A:最深階ランキング上位の連中はみんなやっていたよ。
というか・・・この裏技を使わなきゃ、あんな深いところまで行けないよ。
B:借金は返さなくても良いんですか?
A:事実上、返さなくてもいいシステムだった。事実上な。
B:じゃあ、借金し放題って事ですね。
A:ああ、みんな莫大な借金を抱えていたよ。
本当に莫大な借金だった。
で、あいつがやってきたんだ。
B:借金鳥が(笑)
A:そう(笑)
B:そりゃあ、慌てますね。
A:だろ(笑)
今まで自分を助けてくれてた借金が、今度は自分の首を絞めはじめたんだ。
でも、あいつが来たことでこのゲームは少しだけど盛り上がったよ。
今思えば、最後の盛り上がりだった。
最後の晩餐かな・・・
B:?
なんで借金鳥が来ると盛り上がるんですか?
A:いろいろあって・・・といっても大したことじゃないか・・・
B:?
A:聞きたい?
B:ええ、ぜひ。あいつが来る前のことも聞きたいです。
A:来る前のこともか。ちょっと長くなるけど・・・
B:どうせ暇ですから(笑)
A:そうかい、じゃあ、話すよ・・・
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