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くま
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首相連続辞任の悪いイメージを逆手に総選挙を祭りにする偉大なる自民党…田原総一朗
さて、問題はこれからだ。さあ、これから総裁選をやる。どうするか。ここで自民党の“したたかさ”が見えてきている。二人連続で内閣を投げ出したということは、とんでもないことで、無責任なことだ。自民党は国民に、弱さと無責任さをさらけ出したのだ。ここから後が、長く政権を担ってきた自民党のしたたかなところで、こうなったら総裁選を派手にやろうと考えた。みっともなさ、弱さを逆転させて、強さにしようと考えているのだ。だから、総裁選の告示が9月8日、投開票が22日。ゆっくり時間を取った。ゆっくり時間をとったということは、総裁選という大きな“祭り”をやろうと決意したということだ。今、国民は自民党に白けている。総裁選という大きな祭りをやって、その白けた自民党を否応なく祭りに引き込む。そのためには、今言われているような「総裁選は形ばかりで、麻生さんが次の首相になる」ということはしないだろう。本当の、本気の祭りをやる。これは僕の推測だが、総裁選の候補は麻生さんを含めて3人以上出る。もっと大胆に言えば、おそらく、小池百合子さんと石原伸晃さんも出ると思われる。小池百合子さんも石原伸晃さんも、それぞれわりとしっかりとしたバックグラウンドを持っている。小池百合子さんは推薦人20人はいない。いるわけがない。石原さんは山崎派にいるので20人はいると思うが、小池さんはいない。
ところが、ここが自民党の面白いところで、“祭り”を本格的なものにするために各派閥が小池さんに推薦人を提供して、20人を作ってしまうのだ。ここを民主党と比較すると面白い。ここが民主党と逆なのだ。民主党は、小沢一郎さんの党首続投が21日に決まる。自民党は、22日に総裁選をやる。自民党は、祭りをやって、民主党の小沢さんの続投をもみ消してしまおうとしているのだ。自民党がこの祭りを本格的にやれば、今度の総裁選は、今報じられているような麻生さんのワンサイドゲームにはならないだろう。もしかすると、とんでもないサプライズが起きる可能性がある。小池さんが勝つ可能性も、石原さんが勝つ可能性も出てくる。そのことが今後だんだんと見えてくるだろう。そうなると国民は否応なくそちらの“祭り”に引き込まれる。逆に真剣勝負の本格的な祭りをしなければ、自民党は総選挙で民主党に負ける。そう自民党は思っている。なぜならば、小泉純一郎さんのときの総選挙のテーマは「郵政の民営化」。民営化ができるかどうかがテーマだった。今の時代のテーマは「政権交代」だ。政権交代ができるかどうか。
だから、時代は明らかに民主党に有利なのだ。「もういい加減自民党には愛想が尽きた。ここは一回だけでも民主党に政権をとらせようじゃないか」。これが今の時代の流れだ。その流れを逆転させ、政権交代を食い止めるにはこの祭りしかないと、自民党は賭けている。もちろん、祭りに成功しても逆転するかどうかはわからないが。とにかく、その祭りを盛り上げるために、自民党はわざと小池さんや石原さんに推薦人を分けている。ここが自民党の面白いところだ。民主党も、小沢さんの対抗馬を立てたほうが、ずっと華々しい代表選になったはずだ。ところが民主党は、対抗馬がいずれも推薦人の20人を集められなかったため、誰も出馬できなかった。これが自民党であれば、小沢さんたちが20人そろえてあげると思う。そして祭りを華やかにしたと思う。こういうところが自民党のしたたかさで、弱点を強さに変える。民主党はそのあたりがセミプロで、そういう操作ができない。おそらくこれから自民党は懸命に総裁選を盛り上げていくだろう。福田さんは意欲がなく本当に放り出した。しかし、自民党はその弱さを逆手にとって、今すっかり自民党に愛想を尽かしてしまっている国民を再び引き付ける材料にしようとしている。それがうまくいくかどうかはわからないが、ここがこれからの見どころだ。
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