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ゲームの物語紹介スレ

82サガフロンティア ブルー編その5 そして彼は…:2008/03/20(木) 22:08:24
戦いは終わった。
勝者・ルージュはその場にしばらく呆然として立っていた。
「俺は…誰だ?」

勝利の余韻ではなく、呆然としていた。その理由…。
「ルージュの術が私を貫いた時…私はルージュの中に入り込んだ…」

「今、僕はルージュであって…ブルーだ。
 …そして今分かった。僕たちは元から一人だったんだ!」
自分の体が一つとなって初めて解った事実。

「何故キングダムは教えてくれなかったのか…?
 それを知らなければならない。
 帰ろう、ルージュ。…マジックキングダムへ」
陰陽、秘印、時空。全ての相反する術を有し、そして
それにより究極の術、命術さえも手に入れた究極の術士がここに誕生した。

「一体、何があったんだ!」
二人が生まれ育った地、マジックキングダム。
たどり着いた場所は、破壊され尽くされた後だった。
凶悪なモンスターを退け、ルージュは町の地下へと進む。

学院のあったところだ。
「一体何があったんだ!」
「化け物どもが地下からあふれ出てきた…
 封印が破られたのだ…」
それを最後に男は息絶えた。更に地下。
モンスター達がいる部屋で謎の腕輪…三女神の腕輪を手に入れると
彼は巨大な巨大な…マジックキングダムのシンボル、
三女神像の体に立つ。
「偽りの女神め…」
腕輪が光りだし、女神の額にルージュは吸い寄せられた。
そして…ワープする。
その場所は白と黒の二つに分かれた…大量の胎児の入れられた
カプセルのような丸い装置が並ぶ部屋。
そこにはマジックキングダムの教師がいた。
そしてルージュは全てを察した。
「俺は、俺たちはここで二人に分けられたのか…魔術的処置で…人為的に…
 なぜ、こんなことを! キングダムは悪魔の巣窟か!」

「君は最後に旅立った術士だね。ということはブルー、それともルージュか?」
「そうだ、いや、違う。俺はブルーであり、ルージュであり、どちらでもない。
 何故こんなことをした。俺たちを操り、殺し合わせ、何をさせる気だ。」

教師に食って掛かるルージュ。
「あなたも見たでしょう、この破壊を。封印が破られ、地獄の化け物どもがあふれだしたのよ。」
「地獄の者どもからキングダムを護りひいてはすべてのリージョンを護るのが我々の役目だ。
 そのためには強い魔力を持った術士が必要なのだ。」
教師達は真実を次々に語りだす。かつて指輪の力で作られた封印された場所、「地獄」
封印を守るための強力な術士の養成機関、それがキングダムの学院だったのだ

「そのために、俺達を犠牲にしたのか! まだ何も知らなかった俺を!!」
「私たちの使命はもっと大きいのよ。
 自らを犠牲にしてより多くのものを護るのよ。」
「そんな論法は通じない。
 あなた達が押し付けた犠牲だ。自分では何も決めていない。
 こんな施設は破壊する!」
ルージュが叫んだその瞬間…
モンスターが部屋に入り込んできた。
「ここまで侵入されたか!!」
モンスターを蹴散らしたルージュは冷静になり、教師に聞く。
「どうすれば、この子達を護れる。」
「封印を復活させるのよ。そのためには地獄へ行って敵の力を弱めなければ…
 キングダムに栄光あ…」
その言葉を最後に息絶えた。
自分がしなければならないことが解った。
彼は再び走り出す。学院の地下へ。
倒れている一人の男に話しかける。
「ここから地獄へ行けるのか?」
「では、ブルーか、ルージュか……ならば期待も持てる。」

…そして…彼は地獄へと旅立った。
「お前たちは…本当の……」

そこは光にあふれた美しい場所だった。
光のアーチが出来、翼の生えた天使達が行き交い、蓮の花が咲く。
まさに天国のような場所…しかし、天使たちは凶悪なモンスター。
この中から溢れたモンスターがキングダムを襲撃している。…地獄だ。

ルージュは地獄の力を弱めるべく奥へ進み…封印の間にたどり着く。
そこで巨大な黒き卵から何者かが生まれた…地獄の君主だ。
これを倒すことによって封印は完成する。
七支刀、イルストーム。恐るべき破壊力を持つ攻撃が繰り出される。
だがルージュは屈することなく…術を君主にぶつけ続ける。
そして最後にルージュは時術の奥義オーヴァドライブを使う。

時間の止まった、時計の鐘の音が鳴り続ける巨大な時計。
そこでリバースグラビティを重ねてぶつけ続ける。
最後の術を君主にかけたそのとき…………。


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