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ゲームの物語紹介スレ

79サガフロンティア ブルー編その3 世界に一人だけの使い手:2008/03/20(木) 21:19:46
「術のことを聞きたい」
ドゥヴァンの神社の境内にいた、妙に大人びた
小学生ほどの少女にブルーは尋ねる。

「術にも色々あるが、時術、空術という強力な術がある。知っておるか?」
その二つは、恐らく最強の術と言っていいだろう。
だが…それらの資質を持つものはこの世に一人しか存在できないらしい。

「時を操る、これほど強力な術はあるまい?
 だが、本当にそんな術があるのか?
 わらわも、その様な術は見たことはない。
 妖魔の噂では、この広いリージョン界にただ一人、時術を操る妖魔がおるらしい。
 「時の君」などと呼ばれているが、正体は分からん。
 他の妖魔の君ならば、正体を知っておろう。
 ムスペルニブルの「指輪の君」
 ファシナトゥールの「魅惑の君」などがな。」

続いて空術。
「空間を自由に操作する術、これもなかなかに強力だ。
 この術は、ある特殊な場所に行かなければ手に入らないのだ。」
「どこへいけば……」

「麒麟というものが、その術を使って特別な空間を作り出し、
 そこに住んでおる。そこは少し変わった所だ。
 まあ、行ってみれば分かる。」


彼が着いた所は…おかしな空間。もとい、お菓子のような空間だった。
アイスクリームやメロンパン、ワッフル、チョコレートで構成された床に
キャンディが漂っている空。
空間を操る術というのはそこまで自在に操れる力らしい。

そして、そこには子供たちがたくさん。
…恐らくは麒麟が育てているのだろう。

ヨーグルトに開けられた入り口から、麒麟のいる、
先ほどとは違った、水面のような床に雪のような
白い柱が立つ間へと導かれた。

「あなたの御用は空術ですね?
 少々試させて頂きますよ。よろしいですか?」
「よろしい、来なさい。」

そしてブルーはお菓子の迷宮へと飛ばされる。
不思議な空間だった。多分ブルーのような者でなければ
大人でも楽しんでしまうような場所だろう。

体が小さくなる薬、重力の反転する扉、ぐるぐると回る空。
相当複雑なものであったが、ティーカップの中に入った彼は再び麒麟の元に導かれた。
「御見事です、御約束どおり、御話を伺いましょう」


ブルーは冷たくその言葉を口にした。
「その必要はない、お前を倒して、
 資質を含めた空術のすべてを私が譲り受けるからな」

「そうですか、あなたの狙いは資質ですか。確かに空術の資質を持てるのはただ一人。
 わたしを倒さない限りあなたは資質を得られない。
 しかし、
 私もあなたに譲る気はありませんよ!」

世界で唯一匹の空術の使い手、麒麟との戦いが始まる。
ライトシフトで辺りを光に照らしての、光による回復、
突然現れた数本の槍が一人を貫くヴェイパーブラスト。

流石にこれは危険。ブルーは上級魔術、
術に反応し相手を魔力の檻に閉じ込めるサイキックプリズンで術を妨害しつつ
麒麟に攻撃を加える。
麒麟の最強術・リバースグラビティも封じられ…

そして麒麟は死んだ。


外に出てみると…子供達がどんどん消えて行った。
声も出すこともできずに。
空術の使い手、麒麟が死んだ為に
彼らはその空間とともに消滅する運命にあるのだ。

「そこまでして資質を得たいの?」
メイレンが聞く。

「これでいい、これでいいんだ。
 これで…ルージュとの対決ができる。」


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