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ゲームの物語紹介スレ

47T260G編 任務その1 敵メカを破壊せよ 後半:2008/03/15(土) 19:13:07
何かの、最優先任務があったらしい彼は、
タイム隊長につられ、今度は換気の悪く暗い、
鉄の焼けた匂いのするガラの悪い建物へと連れてこられた。

「ここはとーき場さ。がらが悪いから一人で来るなって言われてるんだ。
 でも、時々来てるんだぜ。あ、これネエちゃんにはないしょだぞ。」

ボロの闘機場。機械と機械が戦うところだ。
そこには闘機だけでない。酒とタバコを楽しみに来る者もいた。

「おお? 見かけない奴だな。」
男の名はゲン。捻り鉢巻を締めた中年の男だ。
理由は不明だが、喧嘩となると滅法強いといわれる。

「おおタイムか。 お前のか?」
「えへへ、そうだよ。組み立ててくれたのはタコおじさんだけど、
 コアを掘り出したのはボクだよ。」

自慢気に語るタイム。戦闘用だからね、とつけて。

「へえ〜、いい出来じゃねえか。
 じゃあ闘機に出すのか?」
日課でもあり、T260Gをゲンさんに見せるために来たのだが
タイムはここで思わぬことを聞かれ、驚く。

「えっ!」
「戦闘用なら強えんだろう? よし、俺が賭けてやる、一発やってこい!」

彼らは受付に行き、エントリーを済ませそして…彼らの試合が始まる。

1回戦、2回戦、3回戦と彼らはトントン拍子に勝利を続けた。
T260Gの強さはどうやら本物らしい。
思わぬ彼の強さに、相手に賭けていた客は舌打ちをし、
相手メカの持ち主は弱気になり、
強さを見抜いていたゲンはにやりと笑っていた。

だがそこで今日の試合はおしまい。
ゲンさんに喜びの報告をしようとしたとき…だった。
「ゲッ、ネエちゃん!」

ローズがゲンさんの隣に、腕を組んで立っていたのだ。
「まったく、こんな所で遊んでるんだから。
 だいたい、T260Gが壊れたらどうするの!
 もしコアが壊れたら、T260Gは二度と生き返らないのよ!」

叱られてしゅんとするタイム。
だが突如として、闘機場から銃声が響き渡る。

「おらおら、カバレロさんに楯突く奴は、
 おいらがバラバラにしちまうぞ。ケヒャヒャヒャ」

大声を発し、辺り構わずバルカンを撃ち出すロボット、ヴァルカン。
カバレロというのはここらを根城にしている悪徳商人で、
彼はそのカバレロの自慢のロボットらしい。

「いい加減にしなさいよ!カバレロが何だってのよ、
T260G、やっちゃいなさい!」

威勢よく怒鳴るローズ。T260Gを心配していた先ほどとは大違いだ。
そして闘機に出していたタイムが逆に弱気になる。
「おねえちゃん、それムチャだよ。
いくらT260Gでも、あんなヤツに勝てるわけないよ!」
ローズはT260Gに聞く。
「あんた、どうなの? 勝てる?」

「命令を復唱します。敵メカを撃破せよ。」
そう言ってすぐ、T260Gはヴァルカンの方へと走っていった。


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