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ゲームの物語紹介スレ

46T260G編 任務その1 敵メカを破壊せよ 前半:2008/03/15(土) 19:12:06
「機関部被弾、機関部被弾、任務続行不可能。」
戦艦のブリッジにけたたましい警告音と、女性の声が艦内に響く。

「リージョンに再突入できるか!?」
『コントロールします。ただし、着陸は不可能です。』
「解った。再突入後、総員退避。お別れだな」

そう言ってスーツから機械の翼を生やす艦長。
『お元気で、艦長。』

総員退艦を確認‥‥有機体保護機能解除、
全エネルギーを推力に転換
条件変更により任務遂行不能 回転120

何も見えぬ暗闇。そこに乱れた画面が開き…何かが映る。
少しづつはっきりし、彼女の視界を覆ったのは…少年の顔だった。

そして画面は再びプツンと停止した。

ここはボロ。古代の戦争の跡であるこの地の土から
過去の遺産を発掘することを生業とする者が多いリージョン。
この日、技術者タコおじさんの家に一つのコアが発掘され、それに外装…ボディがつけられた。

「本当に生きてたの、そのコア?」
桃色の髪をした少女がタコおじさんに声をかける。
「やってみればわかる。ほれ、動かすぞ。」
タコおじさん…その名の通りタコのモンスターである彼は
沢山の足…というより沢山の腕を用いてコアを修理したのだ。

…だがコアは動かない。
「死んでるみたいね。良かった。
 生きてるコアって変な癖がついてて高く売れないんだもん。」

それに対し、声をあげるのはコアを発掘した少年。
「お姉ちゃん、こいつを売るつもりだったの!」
「あたりまえでしょう。コアだったら安くても1月分の生活費になるのよ。」

すると、ボディをまとったコアが起き上がった。
「やった!生きてるぞ!」
「ふふ、俺様の腕だからな。」
ロボットは辺りを見回す。

「ああびっくりした。まったく、癖悪そうね。」
「パーツ動作確認完了。
攻撃性能最悪防御性能最悪移動性能最悪攻撃性能最悪防御性能最悪移動性能最悪…」
最悪、の言葉を発し続けるロボット。
初めての言葉がそれ…タコおじさんは呆れてしまう。
「なんて奴だ、生き返らせてやったのに最悪最悪って、この恩知らずめ。」

「任務確認:不能 任務確認:不能 任務確認:不能 任務確認:不能」
今度は任務確認。
「戦闘用だったみたいね。」
「戦闘用!?すっげー!! すげーもん見つけちゃったぜ。」

「動作不良、修理を要します。」
台から起き上がったロボットは、
周りにいる3人…少年、少女、タコおじさんに情報収集を行う。

「ボクはタイム。お前を掘り出してやったんだぞ。感謝しろよ。」
「私はローズマリー、タイムのお姉さんよ。ローズでいいわ。」
「あの人はタコおじさん。機械や技術に詳しいのよ。あんたを組み立てたのもおじさんよ。」

挨拶を済ませた後、ロボットはローズに聞かれる。
「あんたは何て名前なの?あるんでしょう、名前ぐらい?」
「制式形式番号T260 認識ID7074−8782−1099」
「何て呼ぼうか?」
「T260でいいじゃん」
そこに、タコおじさんが割って入る。
「Gだ、Gをつけろ!俺が組み立てたんだ、俺の意見も聞け。」
「じゃあ、T260Gね」

そして彼女はT260Gと呼ばれることになり…
タイムの仕事、ガラクタ集めを任された。

「ネエちゃんに一人であちこち行くなって言われてるけど、
 もう一人じゃないし。これから探検だ、
 タイム探検隊だ!ボクが隊長だぞ。」
少年はT260Gに言う。いかにも子供らしい発想だ。

「はい、タイム隊長。」
そして彼女の所属と階級は、タイム探検隊・隊員となった。

ガラクタを掘り起こしているクレーターに到着する。ここがT260Gの掘り起こされた場所だ。

「お前のにんむって何なんだよ?」
「S級優先任務が存在、任務内容は情報欠落により不明。
 特殊状況のため任務確認がA級優先となります」
「ふ〜ん、何だかむずかしいんだな。」


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