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ゲームの物語紹介スレ

44サガフロンティア・クーン編 ED:2008/03/14(金) 21:59:15
バレ注意














メイレンを元の、優しいお姉さんに戻すため…。
全員が彼女を前に戦闘体制に入ります。
すると、メイレンの指輪が輝き…
眩い光に覆われてメイレンは巨大な…黒い、大きな装置のような…あまりに強大な欲望の化身、
マスターリングへと姿を変えました。
そして彼女を守護すべく現れたのは9体の魔物。
それらは全て、今まで集めてきた9つの指輪の化身でした。
全ての指輪…そして一番の仲間がクーン達に牙を剥きます。

重なり連携する攻撃、指輪の化身を倒される度に力を手に入れていくメイレン。
こちらが不利な戦いでした。
何より精神的な穴が大きい。クーンやフェイオンは特に…。
どうしてメイレンが…。どうしてこんな酷いことを。
大事な大事な仲間だったのに。大好きだったのに。
クーンの子供の心にはあまりに残酷すぎる目の前の事実。
しかし、だからこそ負けられません。指輪の魔力に溺れてしまった…メイレンのためにも。
全ての魔物が倒され、その力を取り込んだメイレンは
最強の術、レヴォリューション9を唱えてきます。
あまりに強い攻撃。しかしそれでも倒れるわけにはいきません。
クーン達は仲間達と一丸になり、彼女に技を浴びせ、戦い続け…ついに。

マスターリングは翼を動かし苦しみ始め、
出現したときのように光に覆われ、
少しづつ体を小さくし…世界が、マーグメルがどんどん輝きを失っていき…
そして、大きな音と共に指輪はメイレンの指から弾け飛び、
乾いた音を立ててカタカタと地面に転がり…止まりました。

その瞬間メイレンが倒れました。
それが…戦いの終わりでした。

「メイレン、大丈夫?」
クーンは優しく声をかけます。

「クーン、ごめんなさい。私、あなたをだましてたわ。」
起き上がるメイレン。

「メイレンが悪いんじゃないよ、黒い指輪が悪いんだよ。」
そう、メイレンを狂わせたのは人間の欲望でした。

続いてフェイオンがメイレンに謝ります。
「メイレン、済まない。私がいつもそばにいれば、
 あんな指輪に付け入られる隙も無かったはずだ…」

「肉体的には問題ない。黒い指輪の呪縛も解けた」
ヌサカーンが言います。それならば安心でしょう。

「だが…マーグメルはおしまいだ。」
長老が寂しそうにつぶやきます。

そこに、ラモックス達が声をかけます。
「長老、元気を出してください。どこででも生きていけますよ。」
「そうそう。私たち明るいのだけがとりえだもんね〜!!」
そう。みんな、元に戻っていたのです。

「いい仲間だな、クーン。」
「うん!」

「では…いくか。」
「長老!僕は行く所があるんだ。こんな不幸の指輪、
 誰も取れないところに捨てにいかなきゃ!」
クーンは提案しました。
「私も行くわ、クーン。」

そして、それぞれの場所に指輪を返しに、或いは捨てに行きました。

ムスペルニブルの、さらさらとした真っ白な雪の中に。
オウミの深くきれいな海の底に。
クーロンの裏通りにあるヌサカーンの病院に。
刑期100万年の男の…いや、ディスペアの所長としての立派な所長室に。
仲がいいけど喧嘩ばかりしてるノーマッドとカモフックの所に。
シュライクで再び眠りについた済王の所に。
サンダーのいる、ヨークランドの高台に。
滅びた剣豪のリージョン、ワカツに残った、ゲンさんの所に。
マンハッタンでデートしているフェイオンとメイレンへのプレゼントに。

そしてマーグメルに最後の指輪を投げると
ぐにゃぐにゃに曲がった、元気で大きな文字でお別れの挨拶を書きました。

『さよなら、マーグメル』


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