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ゲームの物語紹介スレ

43サガフロンティア・クーン編 最後の指輪:2008/03/14(金) 21:51:08
蘇ったマーグメル。
みんなはきっと喜ぶだろうな…そんなことを思いながら、
クーンは喜び勇んで、階段を駆け降ります。

すると…


「キャーーーーー!」

「どうしたんだ!?」
見るも恐ろしい光景が広がっていました。
ラモックスの姿が次々と消滅していくのです。
真っ黒い闇になって。

逃げても、逃げても。
ラモックスたちは抵抗すること逃れることもできず、
次々に消えていきます。
まるで、その存在さえ否定されたように。
この世にあってはならないもののように。

一体何が…

すると、メイレンが突然口を開きました。
「マーグメルが生まれたときには…
 あなた達はいなかったのね。」

…その口ぶりは、こうなることを知っていたかのようです。

「どういうこと、メイレン!!」
クーンは慌ててメイレンに詰め寄ります。

「願いどおりにマーグメルは蘇ったのよ、生まれたままに。
 そこにいなかったものは消える。」
「それじゃ意味ないよ!止まれ!!」
しかし止まりません。
どんどんみんなは消滅していきます。
何の罪もない仲間たちが。

どうすることもできないのでしょうか。

メイレンは淡々と言葉を続けます。
「何でも願いが叶うなんて、
 そんな都合のいいことあるわけないわ。
 この指輪は欲望を吸い寄せる道具に過ぎない…」

そして…指輪の研究家、メイレンは指先を掲げます。

「遥か古代に、何者かが
 欲望のエネルギーを集めるために集められた力は…
 ここに!」

その手には…
なんと黒い指輪がはめられていました。
第10の指輪が…。

「この指輪こそが真の指輪、
 この力があれば何でもできるわ!!」

変わり果ててしまったメイレン。
これが本性だったのでしょうか…

「メイレン!気でも触れたか!」
フェイオンは嘆きます。
「やはりな…。」
聡明なヌサカーンもまた、この事態を予期していたようです。

「じゃあ、止めて!
 マーグメル壊れちゃってもいいからみんなを戻して、メイレン!」
そう。例えマーグメルが元に戻っても、そこに住むみんながいなくちゃどうしようもない。
大事なのは場所ではなくそこに住むみんななのです。
クーンは今まで…マーグメルのためじゃない、
そのマーグメルに住むみんなのために戦ってきたはずだったのです!

「クーン、今まで協力してくれて有難う。
 指輪の研究も最終段階ね…皆さんのことは忘れないわ。」
欲望に満ちた笑みを絶やさないメイレン。
最早さっきまでの面影はありません。

そしてクーンは決意します。
「止めてみせる、
 メイレンと戦ってでも!」

「あはははははははははは!
 やってみれば?
 この指輪の力に勝てるかしら?」

そして、クーンは最後にして最強の敵…メイレンとの戦いに挑むのでした。


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