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ゲームの物語紹介スレ
28
:
ロックマンゼロ3 ED後半
:2008/03/08(土) 21:20:31
もう少しの力も残っていない。
ゼロは全ての力を使い果たし、倒れていた。
「ゼロ…ゼロ………」
そしていつかのように、エックスは彼に語りかける。
しかしそれはその時のように広大な砂漠と砂嵐の中ではなかった。
「聞こえるかい…ゼロ」
それは暖かな光の中だった。
「僕はもう…この世にいることも難しくなってきたよ
だから…
ゼロ。君に、この世界を任せたい。」
友が最大の敵…
自分の闇を乗り越えたのを見届けた。
彼は安心して、全てを任せて、永き眠りにつくことができそうだ。
「まだバイルの魔の手は途絶えてはいない…
でも…ゼロ。
…君なら…できる。
君なら…。」
そして彼の姿はおぼろ気になっていく…。
「ゼロ… ゼロ…」
その声はいつしか、エックスのものではなくなっていた。
「ゼロ…ゼロ…!」
目を開けると、そこにいたのはシエル。
彼はレジスタンスベースに帰ってきたのだ。
「誰が俺を運んでくれたんだ…」
ふと見上げると、空の上に暖かな光があった。
「ダークエルフ…いや…マザーエルフ…か」
「ゼ…ロ……。」
そしてマザーエルフは消えて行った。
「…追わなくていいのか」
「ええ。やっと開放されたんですもの。
今はそっとしてあげましょう」
「おーい!ゼロさんが目を覚ましたぞー!」
嬉しそうにレジスタンスベースの中へ大声をあげて報告しに行く仲間。
…そう。彼にはもう、仲間がいたのだ。
「オメガのこと…エックスから聞いたわ。
でも…私信じていたから。
ゼロはゼロだって…。」
その言葉を聞いて、ようやく安心できた気がした。
確信が持てた気がした。
例え自分が伝説の英雄、ゼロでなくとも。
破壊神と呼ばれた力を持つ者でなくとも。
彼は立ちあがり、ゆっくりとした足取りで歩いていく。
「シエル…有難う。」
「えっ…!?」
ゼロの口からは永遠に出ないと思われていた言葉。
ゼロの正体よりよほど驚いたことだったのかも知れない。
そしてゼロはつぶやく。
「俺は…俺でしかない。
俺は……
…ゼロだ。」
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