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ゲームの物語紹介スレ

27まとめ:2008/03/08(土) 20:55:05
壮絶な戦いが始まった。
剣の威力、ボディの硬度、技の威力、体の素早さ…。
技にしても力にしてもゼロを遥かに超えていた。
拳を地面に突けば光の柱が立ち上がり、エネルギーが飛び散る。
バスターショットはゼロのものとは比にならないエネルギー、
そしてその後に剣撃を飛ばしてくる。
回転斬りでは衝撃が辺りを切り刻み、走りから斬り上げまでの動作には一切の無駄を生じない。
そして脅威の目にも止まらぬ7連斬。

同じ技でも全く次元が違う。
圧倒的な不利。こんなことはなかった…
かつてない最強の敵との戦いだった。
だが、そんな中ゼロを支えたのは、戦いに身を置くものとして、
仲間を持つものとしての最後の最後まで持ち続ける心…
「生きてやる」
その一心だった。
そして斬っても斬っても倒れぬオメガを相手に
ひたすらに、ひたすらに剣を浴びせ続けた。

そしてとうとう…オメガの体が爆発を起こした。

だが爆発が小さい。
オメガの動きを一時的に止めたにすぎなかった。
そんなオメガの体から浮遊し遊離する紫色の光…
ダークエルフだった。その光はオメガを照らし…
オメガの傷が塞がっていく。

「くっ…オメガを復活させる気か!」
ゼロは急いでオメガに剣を見舞おうとする。
しかし闇の波動がオメガから発せられ、ゼロは吹き飛ばされ、
膝をつく。
「大人しくしていろ…世界中の命はワシの手の中にあることを忘れるな!」
手出しができない。どうすれば…どうすれば…

そんな時、突然緑色の影が飛来し、突如としてオメガに連撃を繰り出し…
闇の波動で吹き飛ばされる。
「何をしている、ゼロ!早く立て!」

続いて赤色のレプリロイドが現れ、巨大な火炎弾をオメガに命中させる。
「オラオラァ!借りを返しに来たぜ、オメガぁああ!」

そして青い少女が現れ、オメガを槍で思い切り攻撃する。
「やられっぱなしって、性に合わないのよね!」

「お前達…」
駆けつけた三天王、ハルピュイア、ファーブニル、レヴィアタン。
彼らもまた、人間を苦しめるバイルも、
そして、ゼロが死ぬことも許しはしなかったのだ。

「バイルの言うことはただのハッタリだ…
 今の状態ではオメガは動けん!」

「くっ、ダークエルフよ、奴らを黙らせろ!」
バイルが吼える。だがダークエルフの動きが不安定になり
オメガへのエネルギーの供給をやめた。
「ゼ…ロ…。」
「どうした、ダークエルフ!」
オメガもまたそれを不審に思った。その時。

「ダークエルフの呪いが解けかかっている…
 100年前と同じだね、バイル」
姿を現したのはエックスだった。

「貴様!エックスかぁぁぁあ!」
「そうだよバイル。
 僕らは100年前も、こうしてオメガを倒し、
 貴方の野望から世界を守ったんだ。」
そう。今回のオメガは完璧だった。
エックスと当時のゼロ、二人で不完全なオメガにようやく勝ったのに、
完全なオメガがゼロ一人に敗れるわけがなかった。
だが…

「ゼロ。確かにオメガは君の体を使っているし
 君の体は確かにコピーだけど…その心は紛れもなく本物だよ…。
 さぁ、100年間の因縁を終わらせるんだ、ゼロ!!」

そう。四天王にエックス。彼と共に戦い、または彼と直に戦い、
その強さと、その心を理解した彼らにはどちらがゼロか…解っていたのだ。

「いいのか!!貴様のオリジナルボディだぞ!!
 惜しくはないのか!?一生そんな安物のボディでいいのか!!」
「君ならできるさ。
 本当に大切なのは心だとわかっているはずだから」

思えば100年…生まれてからの200年。
彼はずっと、記憶を失う前からもう一人の自分と戦っていた。
そして今。それに終止符が打たれようとしている。
「さぁ…ゼロ!!」

そしてゼロは立ち上がり、真っ直ぐに走り…
その刃で、自分の闇を断ち切った。


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