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ゲームの物語紹介スレ

168ロックマンZXA 第24話 モデルA:2008/07/05(土) 22:17:04
風に乗り、花びらがグレイの視界を覆う。
血の如く赤い、気色の悪い脈動するモデルV達の奥…そこは花畑だった。
花畑の真ん中にまっすぐにひかれた道の先には地球儀の嵌められた玉座。
そしてそれに座っていたのはアルバートだ。

「…そろそろ来ると思っていたよ。いや…むしろ来てもらわねば困る。
 これでようやく…私の計画は完璧だったことが証明されたというわけだ。」
「どういう意味だ」
「…なんだ?モデルA。まだ彼に話していないのか?君は全てを思い出したはずだ」
「う、うるさい!グレイ、相手にすんな!こんな奴、さっさとやっつけちまえ!」
モデルAの言葉には焦りを感じる。
それで全てを察したアルバートは玉座から立ち上がり、彼に話し始める。
「ハハッ、残酷だな、君は。グレイ君。教えてあげよう
 君は私の影だ!もしも、私が何者かに敗れた時…この玉座に座るのは、君だったのさ

 私が作った究極のロックマンのスペアボディ。それがグレイ君、君の正体だ!」

三賢人としてのアルバートの他に、アルバートはもう一人自分を用意していたのだ。
「僕が…究極のロックマンのスペア!?」
「モデルAも私が作った物さ。適合者…つまり君にこの計画を伝えるためにね」

アルバートは続けて、楽しそうにグレイに言う。
「私の計画と知識の全てを収めたバックアップシステム…
 故にモデル・アルバート…モデルAとー名づけたー!」

明かされた、Aの意味。黙っていたモデルAはアルバートを睨み付ける。
「むかつく名前だ…!」
「そう言うな。直にその名前も意味がなくなる」

そう言うと地球儀が真っ赤に染まり、玉座が光となってアルバートを包み、姿を変える。
三つ首の龍の姿に。

「計画が完成した今、君らは居てはならない存在なのさ
 究極のロックマンは…私一人でいい!」

アルバートとの戦いが今、始まる。

「食らえ!」
グレイの方から見て右の首の口から雷が床に放たれ、当たった場所に真っ黒な重力波が発せられる。
それは床板を引き剥がしながら首の動きとともに前へ進んでいく。
シャルナクに変身したグレイは、それを垂直に飛び避けた後、クナイを龍の腹…アルバートを包む壁へと連射する。
「それ。」
今度は左の首。グレイに向かい数個の爆弾を吐き、床に当たったそれは炎へと変化する。
わずかな移動でそれを避け、絶え間なくクナイを腹へ突き刺し続ける。

「諦めろ。」
真ん中の首が真っ直ぐに伸び、地面に角を突き立てて火花を散らし縮んでくる。
鋭いその角でグレイを切るつもりのようだ。
クナイの方向を変えて角に連射するグレイ。その衝撃で首が動き、避けるスペースができた。
ダッシュでそれを潜り抜け、すかさず変身。クロノフォスのタイムボムで時間を遅くし…
エールに変身し腹へ向かいセイバーの連撃を食らわし続ける。

アルバートは効果が切れた後、左右二つの首を使ってブラックホールを発生させると同時に
中央の首から闇のブレスを吐き、それをブラックホールの中へ入れていく。

炎に当たっても、ホールの中にも入っては危険。
急いで逃げたグレイに、今度はブラックホールの出口、ホワイトホールからブレスが放たれる。

この方法以外にあり得ない位置から飛んでくる黒き炎をかわし、またエールへと変身。
チャージショットとセイバーの二段攻撃を当てる。

「頑張るなぁ…」
腹が煙をあげたが破壊まではまだ早い。
三つの首がもげていく。

それも別に倒したからではない。
三つの首は空へと浮かび、グレイに向かい雷の集中射撃を行う。
頭の取れた首からはミサイルが発射される。

だが集中射撃はその場でかわせば怖くなどない。ミサイルも近くに居れば問題ない。
かわしてすぐに腹へセイバーをぶつけたそのとき…

アルバートの腹部から閃光が発せられ…爆発した。


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