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ゲームの物語紹介スレ

157ロックマンZXA 第16話 新たな仲間:2008/07/04(金) 22:49:07
採石場での戦いはその後も続いた。
巨大な採掘メカに追われたり、爆弾を足場として下層へ向かったりもした。


モデルVの落下した場所は、採掘場の最下層。
そしてそこにはもう一体のスパイダリルがいた。

そして何と…それはモデルVと融合し、進化を遂げたのだ。
これはモデルVとのある意味直接対決と言っていい。

「おい、どうするよ!こいつを回収しろってのか!」
「仕方ない…こうなったらもう破壊するしかない!」

しかし強くなってもスパイダリルはスパイダリル。
強力なボディを更に強力なものへと改造はしたものの、
基本的には何も変わってはいなかった。

しかし…いくらなんでもタフ過ぎた。
これが雑魚なりに、モデルVに与えられた力なのだろう。
「くそっ…!まだ動けるのか! これがモデルVの力…!」

戦いは長きに渡りそう…そう思われたとき。
「コイツぅ!!」

上空からスパイダリル目がけて一筋の赤い光が飛んできた。
いや…それは先ほど戦ったロックマンだった。

手に持ったセイバーでスパイダリルを一刀両断。
敵はただのガラクタへと変わっていった。

「な…なんで僕を助けた!?僕を殺しに来たんじゃなかったのか!」
予想外の行動。そしてそれに今度は予想外の言葉が付け加わる。
「アタシもそんなことのために戦ってるんじゃないの」

「初めからアタシの目的はモデルVの破壊。
 ロックマン同士が戦い合う運命のゲームを止める為にね。
 君。名前は?」

どうやら敵ではないようだ。
「僕はグレイ。コイツはモデルAだ。
 お前達こそ何者なんだ!」

ロックオンを解く。
エールというらしいそのロックマンは、
自分が青いライブメタル、モデルXのロックマンであること、
赤いライブメタル、モデルZをある人から受け継いだことを話した。

「とにかく、キャンプまで戻ろっか。話は途中で聞かせてよ」


「マスターアルバートにプロメテ…パンドラ。
 それと4人のロックマンか…アタシ達の研究所から盗まれたモデルH達が
 こんなことになってたなんてね」

モデルH、F、L、P。
4つのライブメタルは、かつてエールと共にモデルVと戦った仲間なのだという。

「恐らくモデルH達は、その4人の適合者たちに
 意識を封じられているんだろう…。」
「俺たちは、奪われたモデルH達を追ってここまで来た。」

そしてエールの戦う理由を聞く。
「アタシも、あなた達と同じ。
 何も解らない頃に、イレギュラーやモデルVとの戦いで、
 大切な人を沢山失ったの」
「復讐か?」
「ううん。アタシのように苦しむ人を増やしたくないだけ。
 だから決めたの。運命のゲームを終わらせるために、モデルVを全て破壊しようって。
 みんなを守るためのロックマンになろうって決めたんだ。
 君は自分の正体を知るために戦っているんだよね?
 
「でも忘れないで、君の運命は君だけが決められる。
 正体が何者でも関係ない…君の力は、君だけの未来を掴む力なんだよ。
 …って、これもアタシの大切な人からの受け売りなんだけどね。
 そうだ、これをあげるわ」

新たに手に入れたのは緑色のキー。
フォルスロイドが待つとされる、
今まで開かなかった、ハンターキャンプの扉を開くための鍵だった。
「アタシは仲間たちの所に戻るわ。モデルH達を追わなきゃ
 お互い、同じ敵を追っているならまたどこかで会うかもね」
そう言って、もう一人の戦士エールは去って行った。


「グレイ…オイラ…。」
「モデルA,さっきはごめん。
 僕が何者かとか、そんなのは関係ないことだったんだ。
 僕はこの力で、僕を助けてくれた人たちのために戦いたい。
 モデルA、僕のことは話したくなったときに話してくれれば、それでいいよ」

「トーマスだ。ミッション完了、ご苦労だった。
 モデルVを回収できなかったのは残念だが、1つを失ったことで
 アルバートの計画にも狂いが生じるはずだ。
 何とかこのチャンスに奴を追い詰めたいのだが、
 残念ながら手がかりがない…頼む、グレイ君。君だけが頼りなのだ。」

緑色のキーが導くその先にアルバートがきっといる。
アルバートへは、着実に近づいているようだった。


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