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ゲームの物語紹介スレ
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:
ロックマンZXA 第11話 死のライブ
:2008/07/03(木) 20:17:41
始めに向かった場所はガラクタだらけの山地。
砂が露出し、ぐちゃぐちゃとしていてスクラップと相まって非常に気持ちが悪い。
「そこはスクラップ置き場じゃ。
捨てられた機械が山のように積み重なっておる。
もっとも、ついこの間までは雪に埋もれていたんじゃがな」
その場所がどうして雪の全くないどろどろとした砂地になったか。
それはモデルVによってスクラップがイレギュラーと化し動き始めることで
熱が発生したからなのだという。
捨てられた機械が蠢く奇妙なエリア。
そこではスクラップそのままに動き出しているさながら機械のゾンビといったようなイレギュラーを始めとし、
奇怪なイレギュラーが数多く存在していた。
足を絡め取るようなスクラップの動き。
天井から降り注ぐ鉄屑。
レバーによる手動操作でトゲのついた破砕機を引き上げ、くぐるなど
どうにも面倒な場所だった。
その機械の墓場の奥にそれはいた。モデルVの力を使い
イレギュラーを動かしている張本人…フォルスロイドだ。
天井からの骸骨型のスポットライトが集中したその部屋の中心に…。
「イレギュラーどもをかきわけて!
俺様のステージを特等席でかぶりつきか!?
なかなかロックな事しやがるじゃねえか、ロックマンモデルA!」
そう。このフォルスロイドは音楽を…
ロックをこよなく愛する、熱きフォルスロイドだった。
「俺様は、コンドロック!
モデルVに目覚めのキスをする王子様役、ってとこだ。」
「モデルV!?この奥にあるのか!」
「おっとぉ!? ここから先はVIP席だ!
先へは行かせねぇぜ?」
そして、ステージを盛り上げる最高の一言として彼は叫ぶ。
「さぁ、ライブを始めるかぁ!
ギターは俺様! ボーカルは俺だ!
期待してるぜ…断末魔の!ロックなシャウトをよぉ!!」
そしてノリのいいフォルスロイド、コンドロックはその姿を消し、
ステージ上部へと移動した。
「ついてこいよぉ!?」
ギターをかき鳴らし破壊音波を発生させるコンドロックは
客席へのパフォーマンスを忘れはしない。
平行な滑空から音波を直接スクラップ…死した客へと注ぎ込み、奮い立たせるのだ。
そしてボーカルたるグレイに群がるスクラップ達。
彼らを静めたグレイに今度は音波を浴びせる。
大音量のスピーカーで鳴らされたそれはグレイの動きを制限し、
直接鳴らしているコンドロックのそれは銃弾をも弾き、
グレイの体にも直接作用する。
そしてギターをうならせての攻撃。
更にはステージ全体を大きく揺るがす最大の攻撃も。
「クライマックスぅ!!」
大音量と共に骸骨の照明が狂気に共鳴し動き始め、
観客たるスクラップ達は魂を揺さぶられ激しく蠢き…
最後には床へ落下し、
スピーカーに吸い寄せられた大量のジャンクが一斉に放たれる。
グレイには攻撃の暇がないほどの激しいライブとなっていた。
だが演奏中のコンドロックにも空中にいるコンドロックにも隙は存在する。
客を鎮め、照明を破壊した上で再びクライマックスを迎えたその直後の一瞬を突き…
コンドロックの背骨に向かい銃弾を見舞った。
背筋をえぐり取られ、そのままの体制で動きを止めるコンドロック。
「なんだよ…こんなの…ありえねえ!全然ロックじゃねえ…!!」
スクラップと言う客席の中へギタリストを飛び込ませてやったグレイは、
いよいよその先、モデルVの在り処へとたどり着く。
そこには…ライブを聴いていた者がまだいた。
「聞こえる…。
捨てられた機械達の…メカニロイド達の悲しみ…憎しみ…怒りの声
全てが…モデルVの…糧になる。」
「パンドラ…!」
そう。目覚めたグレイを殺そうとした少女…パンドラだ。
「あなたには…聞こえないの?世界の…この星の悲鳴が」
「聞こえるさ…聞き逃すはずがないさ!
悲鳴の中心には…必ずお前たちがいるはずだからな!」
「この悲鳴は…あなたと…アルバートのためのもの。
全ての運命は動き始めている…あなたの目覚めと共に」
グレイとアルバートのための悲鳴…
またもや言葉の意味を理解できない様子のグレイとモデルAに向かい
パンドラは最後にこう残し、モデルVと共に消えた。
「いつか…全てを知る時が来る
そしてあなたはきっと…全てに絶望する。」
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