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ゲームの物語紹介スレ

137ロックマンZXA 第二話 ライブメタル:2008/06/30(月) 21:49:54
プロメテとパンドラは姿を消した。
ふと、先頭車両の方から爆発音が聞こえた。

そう、あのハンターが向かった先だ。
「しまった!みんなを助けないと!」
「ちょっと待てよ!ここから逃げるんじゃないのかよ!」
「嫌なら変身を解け!僕だけでも行く!」

「わかったわかった!着いていくよ!
 またさっきの奴らに捕まって、どっかの遺跡に入れられるのはゴメンだぜ!
 力を貸してやるから、オイラを置いていかないでくれよ!」
「…よし、行くぞ!」

そしてロックマン・モデルAとなったグレイの初陣が始まる。

先頭車両までには多数のイレギュラーが群がっていて
最短ルートで近づくには危険な箇所も存在した。
しかし身についた大きな力の前には敵などではなく…
すぐにグレイには超えられるものだった。


先頭車両上に到着したグレイの足元から、雄叫びが聞こえ始めた。

「アオアオアオアオーーーーー!」

声と同時に赤き矢が天井を突き破り姿を現す。
赤き矢…それは強力なエネルギーを纏い上昇した、体躯のレプリロイドの姿だった。
ディアバーンと名乗るそれは、フォルスロイドと呼ばれる存在らしい。

「モデルA…!お前、掟、破った!
 ロックマン、選ばれし者!その少年、失敗作!力貸す、よくない!」
「掟も何も、オイラはお前らのことなんか知らないっての!」
どうやら、モデルAも記憶を失っていたようだ。
ディアバーンが知っている何かの記憶を。

「プロメテとパンドラ…お前、逃がした。
 でも、俺、逃がさない!
 俺、掟、従う!お前、蹴り砕く!」

戦いが始まる。
ディアバーンは炎と格闘の使い手。
出現した時のように勢いよく飛び上がったと思えば、
その空中から一気に地上へと狙いを定め蹴りを繰り出す。
そして地上では炎の矢を放ち、近距離では赤きブーメランを発射する。

まさに戦士タイプといったそのディアバーンだが、
猪突猛進のように何も考えず戦っているわけではなかった。
彼は一定の距離を置き、常に相手の出方に合わせ戦う戦いのプロだった。

初めてのまともな戦いとなるグレイには手ごわい相手だったが、
上空への飛び上がりをかわした際に弱点を発見する。
それは彼の誇りであるたてがみと立派なツノ。
背後からの攻撃や高い位置により彼は弱いのだ。

攻撃を見切り、かわし、チャンスを狙い定め、的確に射撃を加える。
そうして戦いを続け、そしてついに…
ディアバーンの体に、風穴が開いた。

胴体左半分をえぐり取るように弾丸は貫通し…
左腕が吹き飛び、床へと落ち、四散した。
「お前…裏切るか…!俺たちの…未来…!俺たちの…世界を…!」
そしてディアバーンは消滅した。

後に残された光はグレイへと真っ直ぐに吸い込まれていく。

「い…今のは?」
「へっへーん!いいこと教えてやろうか?」

すると、グレイの姿が光に包まれ…ディアバーンになった。
「これがオイラの力!コピーした相手に変身できるトランスオンだ!」

姿だけではない。どうやらこの能力によって技までの自らのものにすることができるらしい。

「お互い、記憶もない上に変な奴に追われる身だ。仲良くやろうぜ!」


列車も壊れてしまい、先へは進めそうにない。面倒臭がるモデルAを説得し怪我人を救助した後、
グレイはハンターキャンプへと戻った。


「いやぁ、助かったよグレイ。
 ライブメタルは君が持ってた方が安全だろう。
 ミッションレポート、出しといてくれないか?」


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