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ゲームの物語紹介スレ

135まとめ:2008/06/30(月) 20:09:51
「どうだ?開きそうか」
「もう少しだ。これはまた…ガッチリとプロテクトかけてるな」

扉の前に立つ男たちの声。
そしてその少し後に、ピッという電子音が響いた。

「よし、開いた!開けるぞ…」
賞金稼ぎの集団ハンターキャンプの一員である男達は今、
古くからあるとされる研究所へと発掘のため来た所だった。

「なんだ、ここもハズレか?中々うまくいかないもんだ。
 一発お宝見つけて、ハンターキャンプの仲間に自慢してやろうと思ったのにな」

ドアの中へ入った男達の目に飛び込んできたのは
ガランと開いた広い部屋にある4つのカプセル。そしてその中心に…

「これは…!レプリロイドの少年!? なんだってこんな所に…」
4つのカプセルが置かれた部屋のその中央に設置され、
天井に直結した大きな、5つめのカプセルの中に謎の少年。
彼らには意味がわからなかった。

「おい、無闇に触るなって!!
 セキュリティに引っかかったら、メカニロイドどもが沸いてくるぞ!」
しかし彼の言葉はすでに遅かった。
けたたましいアラーム音が響くと共に
手をバスターパーツにした機械兵、ガレオン達が部屋へと押しかけ、
瞬く間に彼らを取り囲んだ。

そしてすぐに部屋中に沢山の銃声が鳴り響いた。
二人いたハンターの一人は悲鳴を上げ腹を打ちぬかれ吹き飛ばされ、カプセルへと激突。
それはカプセルのガラスを破損させ、カプセルを誤作動させる結果へと導いた。

そしてもう一回の悲鳴がこだましたとき、銃声は鳴り止んだ。
静寂の後、カプセルの開く機械音がし…
中の少年はマフラーのように首から繋がったコードのプラグを抜かれ、
外へと投げ出される。

衝撃で目が覚めた少年が見たのは…いくつかの死体だった。
「これは…!一体何があったんだ?!
 ここは…誰だ?僕は…誰だ? ダメだ…何も思い出せない…」

頭を抱える少年。だが、悩む時間すら彼には与えられていなかった。
少年の背後に、突如として白いレプリロイドの少女が出現する。
彼女は宙に浮いていた…ただものではない。
「き…キミは?」

ゆっくりとした、感情のこもらない言葉で少女は話し始める。
「私は…パンドラ。
 グレイ…あなたを処分する。」
「グレイ…?それが僕の名前なのか?処分って…どういうことだよ!」
「あなたは…私と同じ…ロックマンの一人。
 でも…目覚めが早すぎた。
 まだ…マインドコントロール…済んでない」

「ロックマン…?マインドコントロール…?
 一体僕に何をしたんだ!」
それに答えることなく、パンドラは雷をグレイに向かい放つ。
グレイは腰を抜かしながらも寸前で回避する。

「わぁあ!」
「失敗作は…処分する…」
グレイを追い詰めるパンドラ。
腰を抜かしたグレイはおびえながらも、近くの死体が持つ銃を見つける。
「この人の武器…まだ使える!」

それを手に持つと、恐怖を叫びながら一心不乱に銃をパンドラへ放つ。
「うわああああああああああああああああああああ!」

パンドラは冷静にその銃弾をバリアで弾く。
だが、なんとかその隙にグレイは逃げることに成功したようだ。
「はぁ…はぁ…!僕が失敗作だって…?なんだよ…何なんだよ!」

メカニロイドの蠢く広大な研究所の中を、銃一つを使い切り抜けるグレイ。
追いつけれたくない。死にたくない。

何も覚えていないその心に宿った恐怖のままに、どんどんと研究所の中を突き進んでいった。

そして研究所の出口にたどり着いた…
と思いきやそれはまだ早かった。
大きな滝にかけられた橋。それは…研究所の二つの棟を繋ぐものでしかなかった。

そしてグレイの行く手を阻む者が更に現れた。
宙に浮いた顔と両手…それは研究所に配備された巨大メカニロイドだった。

グレイを潰すべく動き始めるメカニロイド。
しかしグレイはその手へと乗り、メカニロイドの目を直接銃撃し、
その動きを停止させることに成功した。しかし…

「うぁああああああああああああああ!」
力を失ったメカニロイドは橋の上に落下。そして橋もまた崩れ…
グレイは遥か、滝の下へと落ちていったのである。


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