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チラシの裏 2枚目

989俺的アレンジの入ったロックマンX1 3話:2009/03/28(土) 01:41:26
「まさか…まさかエックスが…」

オペレーターには信じられなかった。元々彼の力はB級相応とは言えなかったものの、
これほどまでとは。

驚きで声が出ない…そんな彼女の後ろから現れるはエックス。

「只今帰投しました」
「…やったわね、エックス。
 副隊長レベルを倒すだなんて、ゼロの言葉はどうやら本当だったみたいね」

「それよりも俺は…元仲間を殺したんだ。そんなに…素直には喜べないよ」
「…そう」

 ミッションの方だけど…これも実は完全に成功とは言えないわね」
「え…?」

「少し遅かったみたい。他のイレギュラー達が小規模ながら雪崩を引き起こしたの」
「……俺一人で先走ってしまったから」
「気にしていても仕方ないわ。それに、町にはそう重大な被害はなかったみたい…一箇所を除いてね」

その場所とは、雪山近くに存在する工場。
先のミッションへ向かう前に向かった、炎の海となっていた場所だ。
それがどうやら、雪崩により機能を一時停止しているらしい。
「エックス…今よ!」

工場の中は内部へとなだれ込んだ雪と、残る熱で微妙な温度に保たれていて、
湿っぽい匂いと鉄の匂いの混在する妙な場所となっていた。
案の定、その変化はエックスの戦いを有利に導いた。

ベルトコンベアを動くスクラップを渡り継ぎ…
作業レプリロイド達をバスターでねじ伏せながら大量のパイプで構成されたエリアを抜けた先で。
「ガハハハハハ!何だぁ、エックス。お前も俺に踏み潰されに来たかぁ?」


「気をつけてエックス。ここにも特A級ハンターは存在するの。
 バーニン・ナウマンダー。…第四部隊の隊長ね。」
「…彼は相当に強いと聞いているよ。その上戦う場所はベルトコンベアー上か…」
「けど…恐らくは大丈夫だと思うわ。頑張って!」

戦闘前オペレーターがそう言ったのは何も根拠なくしてのことではない。
ハンターそれぞれには戦い方があり、それぞれに相性が存在する。恐らくは彼は…

「さぁて、せいぜい楽しませろよぉ!どりゃああああ!」

その巨体が宙を舞う。エックスを踏み潰しにかかる。
とっさに壁を蹴り、エックスも着地の瞬間に宙にいる。

こうすることでエックスは踏み潰しの衝撃から逃れることが出来るのだ。
そしてナウマンダーはパワーファイターであるが決して身動きの軽いほうではない。
動きは直線的で、比較的遅い。
エックスが周り込みショットを食らわせるには十分な相手だ。

「舐めるなよ!?」
ファイアー・ウェーブと呼ばれる彼の得意武器。右腕から放たれる炎が重力に従い放物線を描き飛んでいく。

だがその速度はペンギーゴのそれとは桁違いに遅い。
ダッシュでくぐり、チャージショットを放ち続ける。


「な、何故貴様…! えぇええい!」

続けてナウマンダーは鼻からオイルを撒く。…オイルに炎。することは一つだ。

「ちょこまか動けなくしてやるよぉ!」
ファイアー・ウェーブをオイルへと注ぐ。

ベルトコンベアという地形ゆえ、それだけで停滞しつつ流れる炎の出来上がりというわけだ。
下手に動けば炎に当たる。ナウマンダーの巨体は炎をものともせずに動ける。

動きの速い相手なりに考えた戦い方とは言えただろう。だが…ある程度ならば、という話だ。
「き、貴様ぁ…!?」
「…終わりだ!ナウマンダー!」

ナウマンダーの身体を飛び越え…炎とナウマンダー背中との間へと着地し…
またもダッシュを使いチャージショットをその腹へと叩き込む。
「嘘…だ…お、おぉおおおおおおおおお!」

「…やはり速い。エックスの動きなら楽な相手だったわね」



「ペンギーゴにナウマンダーが敗れたか」
「ヘッ、同じ炎使いでもあんな惨めな負け方は見たくないね」
「…あのエックスの速さなら…お前なら恐らく圧倒できた所だろうな」

「アンタでも十分じゃないのか? …どうだい、そろそろアンタが出てみちゃ」
「そうしようと思っていたところだ。ゼロに認められた…か
 随分有能な男がいたものだな…デスグロマー目標変更、エアポート1001へ。」




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