したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

持ち帰ったキャラで雑談 その二

529盈月明夜:2009/07/27(月) 22:32:03 ID:ZqlKNNqM0
「貴方も私と同じでしょ?」
 どこか嬉しそうに話しかけてくる烏。
 思えば、彼女はいつもそうだった。初めて対峙した時でさえも。
 躁の卦でもあるのかもしれない。そういうことにしておこう。感情のゲージが暗欝あたりを
ふらついているから理性を保てているのだ。わざわざメーター振り切って怒りモードに
突入させることもない。
 故に、妹紅は応える。
「一緒にするな、馬鹿烏」
 暗欝に。
 興味など微塵も感じさせない表情で。
「私は馬鹿じゃないわ。だって神様が選んでくれるくらいだもの」
 何やら胸を反り返して胸部を強調しているが、異性なら見惚れるのかも知れない
プロポーションも同性の彼女には鬱陶しいだけだった。
「深い深い地下の奥底。そんなところで燻ぶる炎に、私はもううんざりなの。
 私の力の源は太陽。太陽は地上に降り注ぐ光そのものよ。
 地中深くに埋めてしまうのはもったいないと思わない?」
「偃鼠(えんそ)河に飲めども腹を満たすに過ぎず――分をわきまえろよ」
「うにゅ? えんそ? ……あ、わけわかんないこと言ってごまかす気ね!」
「この、鳥頭め」
「世にも珍しい不死の鳥。私と同じ炎の鳥。せっかく友達になれると思ったのに」
「その台詞はもう何度となく聞いた。そしてその度に同じ言葉を返してる」
 おそらく忘れてしまっているのだろう。鳥頭というのは決して比喩表現ではない。
「それでも言おう。何度でも」
 妹紅の背で炎が猛る。
「お前は無何有へ回帰し、私は無何有から蘇生する。
 ――互いに食い合う以外に、道などあるものか」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板