したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

持ち帰ったキャラで雑談 その二

428紫煙に巻かれて:2008/11/24(月) 10:38:50
煙草を吸う者との口付けは苦いと話していたのは、果たして誰であったか。
出力が有り得ない程高いセイバーを何とか扱おうと格闘する傍ら、視界を流れる煙にコピーエックスはいい加減苛立ちを覚えていた。
「ロッシー」
煙草をくわえたまま、振り返る目つきの悪い女性。
「何よ鉄屑」
「その呼び名はやめてくれないかい?」
そうだったとばかりに肩をすくめるドロシーに苛立つ。
一々人を馬鹿にする様な態度も言動も、何もかも気にいらない。
「んで、何よ鉄屑」
一際大きく煙を吸い込んだと思うと、煙が視界を塞ぎ、その臭いで思わず咳き込む。
「げほっ…そういうのはやめろ、って言ってるんだよ」
「ほほぉう、よわっちいアンタも言う様になったじゃない」

その一言が引き金になった。

気付いた時には、ドロシーは壁にまで吹き飛ばされ、吸う者が居なくなった煙草が床に転がる。
「……お前なんかに何が分かるんだっ!」
力の限り、煙草を踏みつけながら、半ば叫ぶように言葉を投げる。
「いつもいつもいつも!ボクが言う事なんて聞こうともしないで!
嫌だって、何回言ったと思ってるんだよ!」
ドロシーには目もくれず、煙草を踏み続ける。
「ボクを何だと思ってるんだ!?ボクは…誰かの身代わりの人形じゃないんだぞ!」
怒りに乗じて、何処かに封じ込めていたものが口を飛び出す。
誰かが止めろ、と叫ぶのが聞こえた気がした。
その声は、彼を作った科学者であったり、彼を見ようとしなかった人間達であったり。
「おい」
誰も彼もが叫んでいる。英雄はそんな事をしてはいけないと。
「おーい…エックスぅ?」
ふざけるな。なら、ボクは一体なんなんだ…


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板