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持ち帰ったキャラで雑談 その二
227
:
憐哀編side春原:一章「価値の模索」 4/4
:2007/11/25(日) 19:05:10
「もうここまできたら今更だから、デートってのはまぁいい」
「本当は嬉しいくせにー」
「ガキにモテたって嬉しくねーよ。で、どこに行くわけ?」
「考えてません!」
「…………は?」
こんな朝早くに叩き起こされたってのに……考えてない?
「ヨーヘー、考えれ」
確か僕、誘われた側じゃなかったっけ?
「ワタシはヨーヘーの行きたいとこについてくから」
「……ふ」
「ふ? 古河パン?」
「ふっざけんなぁぁぁっ!」
天に向かって高らかと叫ぶ。
イサが小さく悲鳴をあげて遠ざかる。
「いきなり奇声をあげる趣味がヨーヘーにあったなんて」
「違うわっ!」
反射的にイサを掴もうと手を伸ばす。
あっさりとかわされた。
「こんな朝早くに叩き起こしといて、考えてないとかどーゆーことだよ!」
「えー、ヨーヘーわがままー」
「僕が悪いのかよっ!?」
「デート出来るだけで嬉しかったりするもんだー」
「だからガキにモテたって嬉しくないんだよ!」
「ワタシこれでも1434歳アルね」
「知るかっ!」
本人曰く、あくまで悪魔な1434歳。
羽の生えた女神や、心の底から悪魔な奴も見たことがあるから、別にそれを疑う気はないさ。
けど、年齢と精神年齢が比例するなんて認めねぇ。
「ボクはさー」
「あ?」
「ヨーヘーと一緒にいられるなら、どこでもいいんだよ」
「………………」
まったく。
どうしてこんなガキにしか好かれないんだか。
何だかんだで動揺した僕は、次に続いたイサの言葉を聞き逃した。
「どこに行っても……きっと、最後は同じだもん」
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