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名も無き作者の雑談部屋
169
:
姦染2〜BF都市〜2
:2007/08/04(土) 13:38:12 ID:q4s4EDkM
そのウィルスの話を聞かされた時、俺は目の前が真っ暗になった。
それはつまり、速水を助けるためには…
「ヒロ…」
ユウも青ざめた顔で俺を見る。
それきり、暗い避難所に沈黙が落ちた。
ラジオの声も耳に入らない。
それほど、その事実は俺たちにとって絶望的なものだったのだ。
長い沈黙の末、俺は口を開いた。
「……やるしか、ないよな」
「ムチャだよ!!」
すぐさま否定の言葉が飛んでくる。
ムリもない。
もし沈黙を破ってそう言ったのがユウだったら、俺もすぐさま否定していたに違いないんだから。
「ボクたち二人がかりでも、ありす相手に5分以上持ったことなんてないじゃないか!?」
お互い分かりきっている過去の事実。それはあまりにも重過ぎた。
「……バカみてーに強いもんな、あいつ……」
速水をBFでイかせたことなど、一度もない。
『男2vs女1』『凶器(オッパイ)攻撃禁止』『男のみロープブレイクあり』『女のみ1分以上の連続攻撃禁止』etc.etc...
ありとあらゆるハンディキャップマッチも含めて、文字通り一度も、俺は速水に勝ったことがなかった。
それどころか、あいつを本気にさせたことさえ……
ウィルスに犯された速水は、きっと微塵の手加減もしてくれないだろう。
「……ヒロ、とりあえず今日はもう休もうよ」
再び訪れた重い沈黙を、ユウが破った。
「ウィルスの追加情報が入るかもしれないし、新しい仲間が見つかるかもしれない… 希望を捨てちゃダメだよ」
「……そうだな」
俺達はムリに笑いあって、避難所の毛布に逃げるようにくるまった。
……ユウの寝息が聞こえる。
俺はそっと避難所の扉を開ける。
ごめんな、と口の中だけで呟いて、俺は駆け出した。
本当にすまん。だけど、
もうこれ以上、一人だってあいつに男を犯させたくないんだ。
一秒でも早く、あいつに帰ってきて欲しいんだ。
待ってな。必ず戻る。
遊び半分のBFなんかじゃ見せた事も無い、一世一代の根性であいつをイかせてやる。
だから、黙って出て行ったことは許してくれよ。
非常階段を駆け上がり、屋上に続く扉を開く。
そこに、
むせかえるような精液の臭いと
力尽き倒れ付した男たちに囲まれて
「ヒロシ。やっほー」
まるで俺を待っていたかのように、手を振る速水がいた。
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