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BFS
114
:
ナオヤvsミヤノ
:2008/04/18(金) 00:27:31 ID:GVj17xa.0
ナオヤは歯を食いしばり、大きく飛び退った。
ミヤノが追い足を止める。
「またかよ! ちょっと不利になるとすぐ逃げ回りやがって!!」
「サイテー! 勝てる気がしないならもう降参しちゃいなさいよ!」
「そうだそうだ!『ボクはみゃーのちゃんにはかないません。許してください』って土下座しちまえ!!』」
再度浴びせられる、ミヤノファンからの罵声の雨。
しかし、
「いや、それでいいんだ! それが冷静な大人の判断だぜ!!」
「がんばって、まだあきらめないでナオくん!!」
「お前のチンポならまだまだ立てる!! いつもみたいに一発逆転のインフェルノ・スマッシュを見せてくれ!!!」
それに負けないナオヤファンからの声援が、ナオヤの耐え難い屈辱に焦げ付く臓腑を冷やしてくれる。
「……」
ミヤノはしばらくナオヤを睨んだまま、無言でベッド中央に立ち尽くす。
じり、その足が一歩ナオヤの方へ進んだ。
ばっ、とナオヤが2歩下がる。
ナオヤは思わず電光掲示板に視線を走らせる。
まだ半分以上も時間を残している。ナオヤの頬に汗が伝う。
と、ミヤノが滑るように動いた。わずかにはずれたナオヤの視線、その視界の外側へ潜るように一歩。
慌てて、ナオヤが大きく跳び退る。背中がロープに当たり、ガクリとヒザが崩れる。
ミヤノが飛びかかる寸前の猫のように身をかがめた。
「くっ……!」
渾身の力を込めて、ベッドを蹴る。
さらにロープに手をかけてその反動を利用すると、ようやく沈みかけた体が重力の拘束を逃れた。
跳んで、転がり、立ち上がって、駆ける。
ミヤノを大きく回りこんで、ナオヤは反対側のコーナーを背負う。
ミヤノはすでに振り返っていた。ゆっくりと3歩歩いて、ベッド中央へ戻る。
ナオヤは肩で息をしながら、ミヤノを睨みつける。残り時間が気になる…だが、もうミヤノから目を離せない。
いつしか観客の歓声も静まり、緊迫した空気が漂いはじめた。
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