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小説スレ

9スケイルエンド補完(ry:2005/06/18(土) 07:27:15 ID:2hUjOw.6
――残Willは2。
再び全身に力が満ち、即時に術式を刻む。
だが、今度は若干神に分があったらしい。封印が完成する前に、神の術式が展開した。
「砕け散れぃっ、『波動』っ!」
轟音のような咆哮と共に、スケイルの身に見えぬ嵐が叩きつけられる。
真っ向から衝撃を受け止めたせいか、直立のまま後方まで吹き飛ばされた。
「きゃああああああっ!」
深く地面を両脚で抉りながら、10メートルほど後方で停止する。
かなり両脚が悲鳴を上げているが、まだ立てる。右腕も使って身を支えると、改めて術式を叩きつけた。
「『封印』!」
五芒星が神を魔力的に拘束し、次手の追撃に保険を掛ける。
そのまま休むことなく印を結び変え、次の術式を展開。
「『雨癒』!」
とたんに、光の雫がシャワーのようにスケイルに降り注いだ。
熱を帯びた全身を冷たく濡らし、間も無く左腕と両脚の感覚を万全にまで回復させる。
すぐさま杖を両腕に構えると、地を蹴り全力で神の懐めがけ駆け出した。
神もようやく止血した胸から腕を退け、真っ向から鉤爪を構え対峙する。
「大人しく……刺身になれぃっ!」
二連続で放たれる、まさしく全力篭めているであろう『強打』の閃光。
なんとか反射的に身を翻して一方を回避したが、ちょうど回避地点をもう一筋が襲い掛かる。
もう一度杖を盾のように構え、今度はタイミングよく自ら後方に跳んだ。
次の瞬間、衝撃と正面衝突。先ほどより強烈に、両腕に衝撃が響く。
だが、威力はほとんど受け流されて殺ぎ落ちたらしい。他に目立った外傷もなく、空中復帰を決め両脚で見事に着地した。
「そっくりそのままお返ししますっ!」
そのまま跳躍し、スケイルは杖を上段に振りかぶり神に躍り掛かる。
空中で神を見据えると、杖を無数に奔らせ再び衝撃波を叩き付けた。
閃光が無数に駆け、防御に徹した腕ごと衝撃波は神の身を余すところ無く斬り刻む。
「小賢しいぃいいいいっ!」
神は苦痛と憎悪を眼に宿し、咆哮と共に吐き捨てた。


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