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小説スレ

7スケイルエンド補完みたいなの:2005/06/17(金) 22:19:51 ID:Z/FPomXM
残Willは3。
全身に隈なく漲った意志力を確認すると、すぐさま術式展開。
「『封印』っ!」
言霊を認証し、光の五芒星が目の前に展開される。
五芒の陣は神を魔力的に拘束し、構築途中の術式を霧散させた。
「小癪な……」
忌々しげに神は吐き捨てると、今度は鉤爪を構えた。
そのまま一呼吸の間も無く、鋭い『強打』の一撃が放たれる。
一手先手が限界……軽い焦燥感と共に、スケイルは前屈してそれをギリギリ回避した。
受身を取って地面を転がり、身を起こすと同時に再び術式を展開。
「『再生』!」
温かな光の粒子が、規則的に舞ってスケイルを包み込む。
これで、即死の危険はとりあえずながら潰えた。無論、絶対的不利はこの程度で覆りはしないのだが。
「無駄な足掻きをぉっ!」
回避地点を予測した、高速の二筋の閃光。
スケイルは回避叶わぬと理解するや否や、杖を盾代わりに真っ向から受け止める。
金属が衝突したような音と共に、そのままの体勢で後方まで叩きつけられた。
「こほっ……」
一瞬呼吸ができなくなり、代わりに乾いた咳が喉から漏れる。
両腕をついて体勢復帰をしようとして――左側にバランスを崩し、がくりと身が崩れた。
過負荷の余りか、まともに衝突させた左腕が逝ってしまったようだ。
だらりと不自然なまでに力の入らぬ腕を垂れ下げると、改めて右腕で身を起こし杖を構えなおす。
「せい、やぁっ!」
型も何も無い、がむしゃらな連続攻撃。
だが杖はそれに共鳴し、軌跡を衝撃波と化し神に襲い掛かった。
咄嗟に神は鉤爪で防御を試みたが、魔を断つ閃光はそれをやすやすと打ち抜いて無防備な懐を膾に刻む。
「ぐうううぅうううぅっ!」
鮮血滴る胸を押さえ、神は苦悶の唸りを上げた。


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