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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●
621
:
3/4
:2012/09/28(金) 20:25:29 ID:???
それから1時間。
俺とちなみさんは庭に出て、煙立つ七輪の前に屈んでいた。
「……まだか」
ちなみさんは今にも「お魚くわえたドラえもん」と化しそうな程、食い入るようにサンマを見つめている。
「まだです。今食べたら中が冷たいですよ。」
俺はそんなちなみさんを片手で制しつつ、菜箸で焼き加減を確かめる。
今日の天気は爽やかな秋晴れ。色付き始めた空気に吹かれ、炭の火で暖を取りながら焼けるのを待つさまはまさしく秋。
ちなみさんのワガママとは言え、俺は今の雰囲気に充実した何かを感じていた。
「…そろそろ、ですかね」
言いつつ、サンマを皿に取り分けようと菜箸に取った瞬間。
「…んみゃっ!」
「あっ、コラ!」
その横を掠めるように、ちなみさんがサンマを奪い取った。
「欲張りは痛い目を見ますよ」
「………っ!? あ、あふっ!」
訳知り顔で言う俺と、サンマを口から離し悶えるちなみさん。
そう、猫人間たる彼女はまごう事なき猫舌。
焼けたサンマを直に咥えて、熱くないはずがないのである。
──ちなみに、口から離れたサンマは俺が奇跡の皿捌きでキャッチした。
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