したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

●事情によりこちらでSSを投下するスレ 3●

8113/6:2011/03/26(土) 19:30:15 ID:???
「芽衣の奴……すぐ分かるけどって言ってたけど……もう停電時間に入っちまったぞ」
 プツッ……
「あ、電気消えた。しかし、夜の停電って、マジで真っ暗になるんだな…… 街灯まで消
えるとこうも雰囲気変わるんだ……」
 コンコン
「はい?」
 ガチャッ……
『タカシ様。お夕食ですが……準備が出来ましたので』
「ああ、行くよ。しかし、停電直後って何か計ったようだな」
『えっと…… まあ、一応……』
「え? 本当に? 何で?」
『来れば分かります。それより、足元をお気をつけ下さい。懐中電灯の明かりしかありませんので』
「ああ、分かった。でも何かさ。こうやって真っ暗闇の中を懐中電灯の明かりだけで先導
されると、芽衣に案内されて秘密の場所に行くみたいだな」
『たかが自分の家の廊下を数メートル歩くだけじゃないですか。何くだらない事をおっしゃっ
ているんですか。バカバカしい』
「いや、だってさ。先導してくれるのが、西洋のお屋敷に勤めるようなメイド服に身を包
んだ女性だぜ。何かちょっとこう、昔の推理小説チックな感じじゃない?」
『タカシ様がどんな妄想をなされようが勝手ですが、私をそれに付き合わせないで下さい。
ほら、早く席についていただけませんか?』
「はいはい。まったく、冷たいなあ。芽衣は」
『誰が冷たいんですか。タカシ様がバカな話をなさるから悪いだけで、私の性格の問題で
はありません。他の誰だって、こんな時にそんな話しをされれば同じような態度を取るに
決まってます』
「そうかな? 芽衣がノリ悪いだけじゃなくて?」
『そうです。またそうやって私のせいにしようとして。全く、付き合いきれません』
「はいはい。俺が悪かったからさ。とりあえず、食事にしようぜ」
『どうせ反省などなさっていないくせに。一回、懐中電灯消しますね』
「え? 真っ暗になっちゃうよ」
『お待ち下さい。すぐに、代わりの明かりを点けますから』




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板