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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 3●

7387/15:2011/03/20(日) 14:10:06 ID:???
 使う必要のない放送委員を使ったのは自分なのに、何故か俺のせいにされてしまった。
いや、今日の所はこれで良かったのだから、文句も言えないが。
「そりゃ申し訳なかった。で、何すればいいんだ?」
 そんな訳で、大人しく謝ってから仕事に取り掛かる。今日は会長の手伝いくらいしかす
る事がないから、指示を仰ぐと会長は棚を指して言った。
『去年の新入生歓迎会の進行とかのファイル取って。まだ早いような気がするけど、何気
にあと半月と少しだもの。それに、四月は会計帳簿も整理しなくちゃいけないし、新年度
予算の配分もあるから出来ることからやっておかないと』
 会長に言われたことをこなしつつ、俺の心は別の所にあった。用意したホワイトデーの
プレゼントをどうやって渡すか。敬香や文村とは違って、いきなり差し出すのにはかなり
の抵抗があった。会長の場合はストレートに断られるかも知れなかったし。
「あのさ、会長」
『何? 仕事中に私語しないでくれる?』
 いきなりバッサリやられたが、ここでめげたら渡す機会なんて無くなる。俺はグッと気
持ちを奮い立たせた。
「いや。仕事中って言ったって今日はサビ残みたいなもんだろ? 雑談しながらやったっ
て問題ないだろうし、無言で仕事だけしてると息詰まりそうじゃないか?」
『別に。秀美ちゃんとかならともかく、貴方と話したいことなんて特にないし』
 またしても冷たく突っ撥ねられた。全く、本当に心が折れそうになる。
「まあ、そう言うなよ。それに、何だかんだ言ったって、今までだってずっと話ししなが
ら仕事したりしてたじゃん」
 すると会長は、小さくため息をついてボールペンを走らせる手を止めた。
『で?』
「は?」
 いきなり聞かれたので反射的に聞き返すと、会長は俺を睨み付けて言った。
『何か話したいことがあったんでしょう? 聞いてあげるから、言ってみなさいよ』
 会長としては折れてくれたつもりなんだろうが、いきなりこれだと心臓に悪い。どうも、
あまり遠回し過ぎるとキレられそうだから、単刀直入とは行かずまでも、俺は本題に近い
ところから話に入る事にした。
「いや。今日さ。何の日か、知ってる?」




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