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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 3●

5713/8:2010/11/17(水) 20:39:35 ID:???
『ダメとか言ってはダメなのじゃあーっ!』
「はっはっは。あー愉快だった。さて、んじゃ俺は帰るな」
『帰ってはダメなのじゃ、ダメなのじゃーっ! その前に祠を、祠をーっ!』
 妖狐は俺を掴んで引きとめようとした。だが、その手は俺の身体を通り過ぎ、虚空を掴んだ。
「…………。うわあああーっ! おーばーけーっ!!!」
『違わいっ! 幽体だけ外に出してるだけじゃ! 本体は未だ封印されてるのじゃ!』
「ああやっぱ封印されてるのか」
『はうわっ!? ぬ、ぬぅ……この童、神童かや?』
「あー、ちょっといいか? さっきから人を童々といってるが、俺は子供ではないよ?」
『何を言ってのじゃ。1000歳をゆうに越すワシからすれば、人など皆童じゃ』
「うわっ、超ババアだ!」
『ば、ばばあではないのじゃ! 人生の先輩に失礼じゃぞ貴様!』
「ババアだババア、スーパーババア! ビームとか撃てる?」
『撃てんのじゃ! ……びーむってなんじゃの?』
 ちょっと小首を傾げて訊ねる超ババア。あら可愛い。
「なんかビーってしてるの」
『全く分からんのじゃ……』
「詳しくはググれ」
『また分からん単語を! 貴様こっちは封印されとるってことを念頭に入れて話すのじゃ!』
「googleで検索しろってことだ」
『説明されたのに分からんのじゃうわーんっ!』
「ああ泣かしてしまったこのロリババアは可愛いなあウヒヒヒヒ」
『全く慰めておらんっ! 尋常ならざるほど怖いのじゃ! 寄るな、痴れ者!』
 妖怪に怯えられた。悲しい。
「まあいいや……ともかく、帰るな。んじゃ、元気で」
『だから、待つのじゃってば! ……ああそうじゃ。貴様、どうやって帰るつもりかえ?』
「え?」
『ここは地下深き我が閨。どうやって地上まで戻るつもりかえ?』
 妖狐は余裕を取り戻したようで、ゆったりした所作で俺に伝えた。
「どうって……いや、普通にワープして」




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