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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 3●
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別府君の顔色を窺いつつ、聞いてみる。が、別府君はボクの顔をチラリと見ただけで、
頷きも否定もしなかった。ちょっと間を置いてから、口を開く。
「いや。ちょっと興味はあるけどな。別に知りたいって程じゃない。言いたくなければ
別にそれでいいぞ」
相変わらずの淡白さ。こうなって来ると、何だか逆に、こっちの方から突っ込みたく
なってしまう。
『興味……あるの? ボクの進路に?』
自分で言ってから、自分の言葉にドキリとしてしまう。もし、別府君がボクの事に、
少しでも興味を示してくれたのなら、それはそれで進歩なのかも知れない。
ボクの質問に、別府君は僅かに頷く。
「ああ。まあ……委員長は、文系の大学に行くと思ってたからな。ちょっと意外だなっ
て思った。それだけだけどな」
『イメージだけで、人の進路まで勝手に決めつけないでくれない? そういうの、良くないよ』
ちょっとお説教口調で言うと、別府君は困ったように頭を掻いた。
「いや。俺ならそうするってのもあるからな。得意科目があるなら、そっちを選択した
ほうが楽だし。古文や英語が得意なら、俺も文系に進んだと思うぞ」
『進路を決めるって、そういう物なの?』
ちょっと呆れた口調で聞き返す。この間、将来の事が云々かんぬん言っていたけど、
それは嘘だったのだろうかとも思ってしまう。しかし、別府君はあっさりと頷いた。
「ま、俺にとってはな。特にしたいものも分からないのに、より努力の必要な方に行く
なんて、有り得ないし」
『人生にはチャレンジだって必要なの。若い時の苦労は買ってでもしろって言葉、聞い
た事ない?』
しかし、ボクの言葉に、別府君は首を傾げただけだった。
「さあな。いずれにしても、俺には縁が無いな」
あっさりと答えられて、ボクはまた、ため息を吐く。
『だよね。大体、志望校にしてからが、美府理大だもん』
すると、ボクの言葉に別府君が僅かに怪訝そうな顔をした。
「何だ、それ。美府理大で何かマズい事でもあるのか?」
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