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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 3●

377/7:2010/04/27(火) 21:06:45 ID:???
「学生時代よく言われた」
「はぁ……」
 やるせない感じのため息を吐かれた。
「う、うー……しょうがないわね。やってあげるわよ!」
「わーい」
「喜ぶなッ! 私は自分のためにやんの! もしアンタが落としたりしたら、私の評判も下がるから、しょうがなくやってあげるの! そこ勘違いしたら殺すわよ!」
「智恵理はよく俺を殺そうとするよね」
「ぐだぐだ言ってないで口開けろ!」
「なんてムードのないイチャイチャだ」
「い、イチャイチャとか言うなっ、ばかっ!」
「もがっ」
 口に麺が突っ込まれる。
「もがもが、もぐ。……あのさ、死ぬから」
「う、うっさい! ……で、次は、私が」
 容器から麺をすくい、じーっと箸を見つめた後、智恵理は意を決したように目をぎゅっとつぶって麺を口にした。
「ん、んー! ……ふぅ。ほ、ほら、どうよ? か、間接キスくらい、なんでもないわよ!」
「全力で顔が赤いですが、指摘しない方がいいでしょうか」
「しない方がいいわねッ!」
 口で言えば分かるので、殴らないで。
「そ、それで、いつまでこれ続けるの?」
「そりゃ、当然全て食べ終わるまでだろ。もったいないお化けが出たら怖い」
「全部!?」
 智恵理の声につられるように容器の中を見る。まだまだ沢山残っていた。
「……そ、そろそろアンタも飽きてきたでしょ? もう終わりでいいよね?」
「一生飽きない予感がある」
「そんな予感捨ててしまえっ! ああもうっ、分かったわよ! 全部食べ切るまでやってあげるわよっ! ほらっ、あーんっ!」
 半ば投げやりな感じで、智恵理は俺に口を開けさせるのだった。




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