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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 3●

366/7:2010/04/27(火) 21:06:23 ID:???
 失敗を許さない歪んだ社会を垣間見た。とまれ、差し出された麺を食べる。
「もしゃもしゃ」
「……ど、どうなの?」
「カップヌードル」
「知ってるわよ! じゃなくて、ほ、ほら。……私に手ずから食べさせてもらったんだから、ちょっとはおいしく感じるでしょ?」
「うーん。一緒」
「あによっ! 折角食べさせてあげたんだから、ちょっとはお世辞くらい言ったらどうなのっ!?」
「怖すぎてやはり涎がこぼれそうだ」
「ちょっとでもその場から動いたら、殺すッ!」
 どうして飯を食うだけで死に瀕さなければならないのか。
「しかし、動かないのであれば、俺はカップラーメンを食べられないままなのだけど」
「……しょ、しょうがないから私が食べさせてあげるわ。かっ、勘違いしないでよ、アンタが無駄に動いたら余計に労力がかかるからよ! 他意はないんだからねっ!」
「…………。うん、分かってる」
「その間は何よっ!?」
「まあ、気にするな。それより、お前も食え」
「ええっ!?」
「何を驚いている。そもそも、飯を食いに来たのだろ? なのに、俺ばかり食べては本末転倒じゃないか」
「て、てことは、私が食べて、次にアンタに食べさせて、ってのを順番でやれってコト……?」
「お、ないすあいであ。それ採用」
 智恵理の顔がみるみる赤くなっていく。
「そっ、そんな超間接キス合戦を私にやれって!?」
「智恵理にこれって超間接キス合戦だよなって言ったら」
「真面目に聞けッ!」
 言葉の響きが面白かったので言ってみたら怒られた。
「まあ、どうしてもとは言わないが、やってくれない場合、ショックのあまり今書いてる小説の締め切りが伸びまくることだけは覚悟しておけ。最悪の場合落ちます」
「脅迫よそれ!? ていうか、それって自分の首も絞めてるわよ!」
「だから、やってくれると俺も助かる」
「アンタ絶対に脳みそおかしいわよ!」




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